
結論から言うと、そのSMSは詐欺の可能性が非常に高いです。年末に向けて荷物のやり取りが増えるこの時期、宅配業者を装った「不在通知」の偽SMSや偽メールが大量に出回ります。
怖いのは、文面が本物そっくりなことです。でも安心してください。この詐欺には、誰でも覚えられる「絶対の見分け方」があります。この記事では、宅配各社の公式発表をもとに、本物と偽物の違い、手口の流れ、そして間違えてURLを押してしまった・入力してしまった場合の対処法までを整理します。
結論:宅配業者は、SMSで不在連絡をしません
- ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便の3社とも、「SMS(ショートメール)による不在連絡は行っていない」と公式に明言しています。つまり、不在を知らせるSMSが届いた時点で、原則として偽物と判断できます
- 本物の不在連絡は「紙」です。郵便受けやポストに入る不在連絡票が本物。あとは、事前に登録した人向けの公式アプリの通知だけです
- 荷物の確認は、メッセージのURLからではなく、公式アプリや公式サイトを自分で開いて行う。これが鉄則です
- 押してしまったら、入力した内容ごとに連絡先が変わります。カード情報ならカード会社、IDとパスワードなら変更、不審なアプリを入れたら削除。順番に説明します
各社の公式発表:「SMSでは送りません」

まず、宅配各社が公式にどう言っているかを確認します。ここがこの記事の土台です。
- ヤマト運輸:公式のよくある質問で「ヤマト運輸では、SMS(ショートメール)によるご連絡は行っておりません」と明記。不在連絡やお届け予定のお知らせをSMSで送ることはなく、再配達などの名目で請求を行うこともない、としています
- 佐川急便:公式のお知らせで「当社ではお荷物の集配についてショートメール(SMS)によるご案内は行っておりません」と注意喚起しています
- 日本郵便:日本郵政の注意喚起で「日本郵便ではショートメールによるご不在連絡のお知らせは行っておらず」と明記。なお、郵便局物販サービスが不在時に送るSMSが例外として注記されていますが、日本郵便本体の配達の不在連絡はSMSでは来ません
つまり3社そろって同じ答えです。「不在のため持ち帰りました」というSMSは、3社の名前のどれであっても、まず偽物だと考えてください。
偽SMSの手口:URLの先で待っているもの
手口の流れは、だいたい決まっています。
- ステップ1:宅配業者を名乗るSMSやメールが届く。「お届けに上がりましたが不在でした」「住所不明のため配達できません」「保管期限が迫っています」など、急がせる文面が多いのが特徴です
- ステップ2:本文のURLを開くと、本物そっくりの偽サイトが表示されます。ロゴも色もコピーされていて、見た目ではほぼ区別がつきません
- ステップ3(情報を盗む型):ID・パスワード、クレジットカード番号、氏名や住所などの入力を求められます。入力した情報は、そのまま悪用されます
- ステップ3(アプリを入れさせる型):Androidのスマホでは、不正なアプリのインストールを促される手口も確認されています。IPA(情報処理推進機構)や警察によると、このアプリを入れたスマホから、勝手に大量の偽SMSが他人へ送信されてしまう事象まで起きています
年末は本物の荷物も増えるので、「ちょうど注文したものだ」と思い込みやすいのが、この詐欺のいちばんの怖さです。心当たりがあるときほど、次に書く確認方法を守ってください。
本物の確認方法:URLは押さず「自分で開く」

- ポストを見る:本当に不在だったなら、紙の不在連絡票が入っています。まずポストを確認してください
- 公式アプリ・公式サイトを自分で開く:荷物の状況は、普段使っている公式アプリや、検索して開いた公式サイトの追跡ページで確認します。メッセージの中のURLは使いません
- 注文履歴と照らす:通販で注文した覚えがない、追跡番号が注文履歴と合わない、という場合は、それだけで偽物と判断できます
- 「支払い」「請求」の言葉が出たら即・偽物:再配達や日時変更の名目で、宅配業者がお金を請求することはありません
押してしまった・入力してしまったら
もしURLを開いてしまった、情報を入力してしまった場合も、慌てずに順番に対応すれば被害を小さくできます。
- 開いただけ(何も入力していない):そのページは閉じて、SMSごと削除してください。アプリのインストールを求められても、入れなければ大丈夫です
- クレジットカード情報を入力した:すぐにカード会社へ連絡して、利用停止と再発行を相談してください。不正利用の確認もあわせて依頼します
- ID・パスワードを入力した:そのサービスのパスワードを、公式アプリや公式サイトからすぐに変更してください。同じパスワードを使い回している他のサービスも変更を
- 不審なアプリを入れてしまった:そのアプリは削除してください。身に覚えのないSMS送信や不審な動きが続く場合は、携帯電話会社や警察の相談窓口(#9110)にも相談を
- お金を払ってしまった:警察と、支払いに使ったカード会社・銀行の両方へ連絡してください。消費生活センター(188)も相談先です
「不在」そのものを減らす:受け取り方の工夫

偽の不在通知に振り回されない一番の対策は、本物の「不在」自体を減らすことです。不在が減れば、SMSが来ても「うちは宅配ボックスに入るはず」と冷静に判断できます。
タイプ1:宅配ボックス
玄関先に置く受け取り専用の箱。不在でも荷物が入るので、再配達のやり取り自体がなくなります。5,000〜15,000円ほど。
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タイプ2:置き配バッグ
折りたたみ式の袋タイプで、南京錠やワイヤーで玄関に固定して使います。置き場所がない家や、まずは安く試したい人に。2,000〜4,000円ほど。
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タイプ3:防犯カメラ
配達の様子が記録に残るので、置き配の盗難対策と「本当に来たのか」の確認が同時にできます。5,000〜10,000円ほど。
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まとめ
- ヤマト・佐川・日本郵便の3社とも、SMSによる不在連絡は行っていない(公式発表)
- 本物の不在連絡は、ポストに入る紙の不在連絡票と、登録者向けの公式アプリ通知だけ
- 偽サイトの狙いは、カード情報・IDの入力か、不正アプリのインストール
- 荷物の確認は、メッセージのURLではなく公式アプリ・公式サイトを自分で開いて行う
- 入力してしまったら、カード会社への連絡とパスワード変更を最優先に
- 宅配ボックスなどで「不在」自体を減らすと、偽SMSにも惑わされにくくなる
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