
※これはイメージ画像です
2026年11月2日(日本時間3日)、MLBの各賞の最終候補が発表されました。ナ・リーグMVPの最終候補3人に、ドジャースの大谷翔平が入りました。受賞すれば4年連続5度目。ただ今年は、これまでのような「大谷で決まり」の空気ではありません。
そして、もう一つの注目だった山本由伸のサイ・ヤング賞は、最終候補入りならず。日本人選手初の受賞は、来季以降にお預けとなりました。この記事では、MVP最終候補3人の数字の比較、大谷が勝つ条件と負ける理由、山本の落選は妥当だったのか、そして発表日のスケジュールまでを整理します。
結論:今年の大谷は「本命」ではなく「対抗」。それでも4連覇がかかっている
- 大谷翔平はナ・リーグMVP最終候補入り。受賞すれば4年連続5度目で、バリー・ボンズの「4年連続受賞」のメジャー最長記録に並びます
- 本命と目されるのはカブスのクローアームストロング。45本塁打41盗塁、史上7人目の「40-40」達成者です
- 山本由伸はサイ・ヤング賞の最終候補に入れず。14勝、防御率2.53、クオリティースタート数はMLB最多でも届きませんでした
- MVP発表は日本時間11月13日朝。投票はレギュラーシーズン終了直後に締め切られており、ポストシーズンの結果は一切関係しません
大谷翔平の2026年:ケガと戦った二刀流の1年

今季の大谷は、3年ぶりに「投打二刀流」で開幕を迎えました。ところが6月に左膝、7月には右上腕二頭筋を痛め、7月以降は打者に専念。9月には負傷者リスト入りも経験する、ケガとの戦いのシーズンでした。
- 打者:139試合、打率.275、30本塁打、81打点、11盗塁、OPS.889
- 投手:14試合に先発、8勝2敗、防御率1.79、95奪三振、WHIP0.95
例年の大谷と比べれば、打撃の数字は控えめです。50本塁打を超えた年を知っている目には、30本は物足りなく映るかもしれません。ただし忘れてはいけないのは、この数字が投手として防御率1.79を残した男の打撃成績だということです。投げてはエース級、打っては主軸級。その「合わせ技」こそが、大谷のMVP投票における最大の武器であり続けています。
なお大谷の最終候補入りは、エンゼルス時代の2021年から6年連続。これはテッド・ウィリアムズに続く史上2人目の記録と報じられています。過去4度のMVPは、いずれも満票での受賞でした。
ライバル2人の数字:PCAの「40-40」と、チュラングの100打点

ピート・クローアームストロング(カブス/24歳)
今季の本命です。45本塁打・41盗塁で、メジャー史上7人目となる「40本塁打・40盗塁(40-40)」を達成しました。パワーとスピードと守備範囲の広さを兼ね備えた中堅手で、「最も価値ある選手」という言葉の直球の答えのようなシーズンを送りました。共同通信も、最終候補の中でPCAを本命視と伝えています。
ブライス・チュラング(ブルワーズ/26歳)
21本塁打、100打点をマークした内野手。今季のブルワーズは球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たし、チュラングはその主軸でした。ただし、ここに大きな注意点があります。MVPの投票はレギュラーシーズン終了直後に締め切られ、ポストシーズンの成績は加味されません。つまり「世界一の主軸」という肩書きは、票の上では直接の加点にならないのです。逆に言えば、大谷のドジャースがリーグ優勝決定シリーズで敗れたことも、票には関係ありません。
大谷が勝つ条件、負ける理由
ここからは分析です。大谷にとって不利な材料は3つあります。第一に出場139試合という少なさ。ケガの影響で、フルシーズン戦ったライバルと比べると「量」で見劣りします。第二に投手としての登板が14試合にとどまったこと。二刀流の総合評価は絶大ですが、「投手・大谷」の分量が例年より薄いのは確かです。第三に、PCAの40-40という分かりやすい看板。記者投票は数字の物語性に引っ張られます。
一方で、大谷が勝つ理由も残っています。防御率1.79は、サイ・ヤング賞級の投手の数字です。それを「打率.275・30本塁打の打者」が同時にやっている。この異常さは、投票する記者30人の心に例年刺さってきました。「最も価値ある選手」を「唯一無二の存在」と解釈する記者が多い年は、大谷に票が集まります。
私見を言えば、本命はPCA、大谷は対抗。ただし接戦になる可能性は十分にあります。4年連続受賞となれば、ボンズに並ぶ歴史的な記録です。発表は日本時間11月13日の朝。朝のニュースから目が離せません。
山本由伸、落選は妥当だったのか

山本由伸の今季は、決して悪いシーズンではありませんでした。開幕からチームで唯一、先発ローテーションを守り抜いて28試合に登板。自己最多の14勝(9敗)、防御率2.53はリーグ3位の数字で、クオリティースタート(6回以上・自責点3以下)の数はMLB最多、被打率はリーグ2位でした。昨季はサイ・ヤング賞の投票で3位に入っており、今年こそ日本人初の受賞を、という空気もあっただけに、最終候補にすら残れなかったのは意外に映ります。
では、最終候補の3人はどんな数字だったのか。
- ミジオロウスキー(ブルワーズ):16勝5敗、防御率1.80(両リーグトップ)
- サンチェス(フィリーズ):18勝7敗(最多勝に並ぶ)、防御率2.91
- セール(ブレーブス):14勝9敗、防御率2.16
並べてみると、山本の落選の理由が見えてきます。防御率1.80という別格の数字を持つ男がいて、最多勝の男がいて、防御率2.16のベテランがいる。山本は「全部の部門で上位だが、どれか一つの部門で一番ではない」シーズンでした。QS最多という「安定感・信頼感」の数字は、記者投票では意外なほど票に結びつきません。落選は悔しいですが、数字を並べれば「あと一歩」の位置だったのも事実です。日本人初のサイ・ヤング賞は、来季の楽しみに取っておきましょう。
なお新人王でも、村上宗隆と岡本和真が最終候補に入れず、今季の日本人選手で最終候補に残ったのは大谷だけでした。
発表スケジュール:MVPは11月13日朝
- 新人王:日本時間11月10日朝
- 最優秀監督:日本時間11月11日朝
- サイ・ヤング賞/最優秀救援投手:日本時間11月12日朝
- MVP:日本時間11月13日朝(米東部時間12日夜、MLBネットワークの特番で発表)
ちなみにア・リーグのMVP最終候補は、アルバレス(アストロズ)、カミネロ(レイズ)、ウィット(ロイヤルズ)の3人です。
発表の朝を迎える前に:観戦・応援の3つ
受賞発表は朝の時間帯。テレビや配信で見届ける準備と、大谷関連の読み物、防寒の応援グッズを置いておきます。
タイプ1:大谷翔平の本
4連覇がかかる朝の前に、これまでの歩みを復習する一冊。1,500〜2,500円ほど。
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タイプ2:Fire TV Stick
発表の特番や来季の試合をテレビの大画面で見るための定番。7,000円前後。
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タイプ3:ドジャースのキャップ
応援の気持ちを形にするなら、まずは被るものから。4,000〜6,000円ほど。
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まとめ
- 大谷翔平がナ・リーグMVP最終候補入り。受賞なら4年連続5度目でボンズの記録に並ぶ
- 本命は45本塁打41盗塁「40-40」のクローアームストロング(カブス)。大谷は対抗の位置
- 大谷の2026年は打率.275・30本・81打点、投手で8勝2敗・防御率1.79。ケガで後半は打者専念
- 投票はレギュラーシーズン終了直後に締め切り。ポストシーズンの結果は票に関係しない
- 山本由伸は14勝・防御率2.53・QS数MLB最多でもサイ・ヤング賞の最終候補に入れず
- MVP発表は日本時間11月13日朝。発表後に結果編も追います
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