タイの僧侶たちがプラスチックごみをリサイクルして法衣を制作
全体:21月:0週:0日:0

お気に入りに追加
タイのワット・チャークデーン寺院の僧侶たちが、川に捨てられたプラスチックごみを法衣へと作り変えるリサイクルプロジェクトが注目を集めている。
寺院近くにあるチャオプラヤー川の汚染を救うため、僧侶たちが中心となり、毎月10トンのプラスチックごみを回収し、伝統的な法衣へと再生させる。
この活動は環境保護だけでなく、地域住民の雇用創出や、僧侶たちが心を清める精神的な修行の一環としても重要な役割を果たしている。
釈迦が説いた2600年前の教えを継承
タイの首都バンコクの南隣、サムットプラーカーン県にある仏教寺院「ワット・チャークデーン」で、高い僧位を持つタンマランカーロー師は、街にあふれるプラスチックごみを法衣へと作り変える活動に尽力している。
この試みは、釈迦がかつて出家した僧侶たちに説いた古い教えが原点となっている。
釈迦は、ごみ捨て場や墓地に捨てられた古い布切れを拾い集め、それらを繋ぎ合わせて法衣を作ることを推奨した。
タンマランカーロー師はその教えを継承し、社会問題となっているプラスチックごみをリサイクルすることで、毎月10トンもの廃棄物を法衣へと変えている。

汚染されたチャオプラヤー川を救うための決意
タンマランカーロー師が2005年にこの寺院に移り住んだとき、周囲の環境は劣悪な状態だった。
寺院はバンコクの「緑の肺」と呼ばれる自然豊かなバーンカチャオ地区にあり、目の前にはタイの主要河川チャオプラヤー川が流れている。
しかし当時は、プラスチックごみが至る所で焼却されたり、川へ直接投げ捨てられたりしていた。
川に流出したゴミは、海洋生物の死や地下水の汚染を引き起こし、深刻な大気汚染の原因にもなっていた。
こうした惨状を目の当たりにした師は、聖なる川を守るために、何かできることはないかと考えた。

台湾訪問でヒントを得たゴミの再生技術
解決のヒントは、タンマランカーロー師が2010年に訪れた台湾にあった。
タンマランカーロー師は、リサイクル事業を学ぶために国際慈善団体である慈済基金会を訪問した。
そこで、回収されたプラスチックから衣類やバッグが作られる様子を目にしたのである。
この経験から、プラスチックごみから法衣を作るアイデアが生まれた。
現在、寺院では僧侶たちが近隣から集まった膨大なプラスチックを細かく分別している。
分別されたゴミは機械でベール状に圧縮され、提携工場で繊維へと加工される。
最終的にその繊維が織り上げられ、伝統的なオレンジ色の布地が出来上がる。

リサイクル法衣が地域住民の雇用を生む
再生繊維で作られた法衣は、洗濯しやすく、しわになりにくいと僧侶たちの間で評価されている。
この事業は環境を守るだけでなく、社会的な支援にも繋がっている。
寺院内の裁縫センターでは、身体に障がいを持つ人々を含む30人以上の地元住民が雇用され、布地を法衣へと縫い上げる作業に従事している。
最初の活動は小さなものだったが、ペットボトルなどのプラスチックごみを法衣に変えるプロジェクトが注目されると、全国から毎日ゴミが届くようになった。
現在では毎月10トンに達するpペットボトルが、ボランティアの手で分別され、新たな製品へと生まれ変わっている。

リサイクル活動は心を浄化する精神修行にもつながる
タイの国王に認められた特別な位を持つタンマランカーロー師は、この活動に精神的な修行としての意義を見出している。
物質的なゴミを片付けることは、脳の中にある不要な執着や汚れを取り除くことと同じだという考えだ。
毎日一日の終わりに、僧侶たちは寺院の活動で出たゴミをリサイクルセンターへ運ぶ。
自分たちが排出したものを自らの手で資源に戻す工程は、真の幸福を見つけるための道でもある。
捨てられたゴミを法衣へと変え、自らの心をも清めていく師の挑戦は、汚染された川の再生とともに、現代を生きる私たちに本当の幸せとは何かを問いかけている。
▼あわせて読みたい
・自ら加わった犬と共に、僧侶たちがアメリカで3,700kmの平和の祈りの旅を続ける
・猫が仏教の道に進んだようだ。僧侶の説法に耳を傾け、悟りを開いた猫
・27年にわたり数万匹の野良犬や猫を救い続けてきた僧侶(中国)
・チベットの小さな島にポツンと一軒寺。そこで暮らす1人の僧侶
・これも修行か?タイの僧侶を誘惑しまくる猫たちの挙動
引き用元サイト: カラパイア
記事元url: https://karapaia.com/archives/583422.html
飛行機の貨物として運ばれる猫たち全てに愛情を注ぐ係員の姿に感動 (1749人)
カリフォルニアでエイに刺される人が続出!ビーチを歩くときは要注意(アメリカ) (1675人)
これまで知られていない火星隕石を発見。深部に眠る古代マグマの痕跡 (1615人)
約5億年前、海に降り注いだ大量のフンがカンブリア爆発を後押しした可能性 (1605人)
コロコロ楽し。落ちていたアルミ缶を転がして遊ぶ野生のハリネズミ (1285人)
アパート火災から3日後、飼い猫がクローゼットの中から無事発見される (1206人)
AIは人間の詐欺師より人を騙すのがうまい。心に寄り添い巧妙に操る (1175人)
古代ペルー時代の幻覚剤入りビールを発見。この酒で国民をコントロールしていた (1173人)
真夏の道路がイカまみれに!トレーラー横転で20トン超のイカが流出 (1012人)
ウクライナのセルゲイ・ポノマレンコは本当にタイムトラベラーだったのか? (957人)
推し
新着記事
- 司祭に救われた犬が祈りの儀式に自ら参加。前脚を差し出し一緒に祈る
- イッカクが人間の代わりにグリーンランドの海を調査。氷河の前で暖かい海水を発見
- カナダの湖に忽然と現れた浮島の謎、30km漂流した先で発見されるも正体は依然不明
- 野生動物の異変をスマホで報告。感染症の流行を早期発見する監視システム
- グリーンランドで巨大氷山がひっくり返る瞬間をとらえた仰天映像
- 迷子になっちっち!アイスランドの夜の街に迷い込んだニシツノメドリのヒナを保護
- 年を取っても「言語」の処理能力は若いときと変わらない。むしろ語彙力が増すことも
- 地球深部に潜む謎。AIが地下2900kmの地点に6つの「未知の領域」を発見
- 「宇宙人は実在する」急増するUFO報道でアメリカZ世代の過半数が信じるように
- どことなくUMAチック。テキサスのピザ屋に出没した謎動物の正体はキンカジュー!
- 倒れないよう背中でガード。赤ちゃんが転ばないよう支え続ける犬の愛情にグッとくる
- 半分オスで半分メス。雌雄モザイクの鳥がメスと結ばれヒナが誕生
- 大雨・地震、それホントに「祟り」?将門塚をめぐる因縁を科学する
- 1億年前の琥珀に閉じ込められていた甲虫は新種だった。未知の触角をもつホタルの近縁種
- ロボット掃除機が妻の不倫を暴くも夫が有罪に(台湾)
- 現場猫が誕生。ショベルカーに潜んでいた子猫が救助され、作業員の家族になる
- AI特有の文章の書き方が人間にうつっていた。ChatGPT登場後に人間の文章が変化
- イエローストーン国立公園の湖で150年以上鳴り響く奇妙な怪音の謎
- 原料はペットボトル。プラスチックゴミを食べられるクッキーに変える驚きの技術
- 巨大ニシキヘビが脱走し学校が火事に。飼育していた教師はこれに反論
- 羊の背中は極上のベッド。カモメの子と子羊が育む友情物語
- 1億6500万年前にタイムスリップ!ジュラ紀の昆虫たちの鳴き声を科学者たちが再現(要音声)
- 火星の衛星ダイモスが滑らかな理由。小惑星の衝突により厚い層のレゴリスで覆われていた
- ダーウィンの娘は、いちもつそっくりなキノコを狩り、焼き払う日々を送っていた
- 汽笛で寝ているホッキョクグマを起こした罪で乗船者に罰金刑
- 最愛の「おかあさん」の棺に飛び乗り、いつものように寄り添おうとする猫
- タイで新種のトカゲを発見!『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のドラゴンから命名
- 9000年前の黒曜石の矢尻に彫られた謎の彫刻に考古学者らが困惑
- 2000枚以上のパンツを埋めてみた。分解度で土壌の健康状態をチェック(スイス)
- 超音波ビームで従来の6倍の距離まで物体を浮遊させることに成功(筑波大学)
E.YAZAWA SPECIAL SELECTION
Supported by Rakuten Web Service







