2026年11月2日、防災庁が発足初日に「最低3日間、できれば1週間分」の備蓄を求める緊急要請を出しました。その詳しい数字は、前の記事「防災庁が1週間分の備蓄を緊急要請」で整理しました。この記事はその実践編です。備蓄の中でも後回しにされがちな、携帯トイレと保存水を、実際の商品で比べます。
内閣府の世論調査では、携帯トイレを3日分以上備蓄している家庭は27.2パーセントにとどまります。水や食料より遅れている分野です。価格は2026年11月6日に楽天市場、モノタロウなどで確認した目安で、販売店や時期で変わります。

結論:トイレはBOSを本隊に、水は5年保存を軸に
- 携帯トイレの本命は、BOS非常用トイレセット50回分。防臭袋付きで15年保存、4,950円から(1回あたり約99円)。家族の本隊はこれで組みます
- 少しずつ試すならマイレット mini-10。10回分で1,970円。車用や職場用にも分けやすい小分けタイプです
- 便器自体が使えない場合の保険に、便座タイプ。サンコーの組み立て式は耐荷重約120キロで、税込4,680円から
- 保存水は「5年保存」が標準。安さならサーフビバレッジ(2リットル×6本で1,248円から)、定番は志布志の自然水です
- 4人家族の1週間分は、トイレ140回分と水84リットル。全部を一か所に置かず、分散するのが現実的です
まず必要量と、選ぶときに見る場所
携帯トイレの必要量は、人数×5回×日数です。4人家族で1週間なら140回分。3日分でも60回分になります。選ぶときに見るのは3つです。1つ目は防臭袋が付いているか。使った後の袋を家の中に置くことになるので、ニオイ対策が使い心地をほぼ決めます。2つ目は保存できる年数。15年保存の商品もあり、長いほど点検と買い替えの手間が減ります。3つ目は便器に被せるタイプか、便座タイプか。自宅の便器が無事なら被せるタイプで足りますが、便器が使えない場合には便座タイプが要ります。
保存水の必要量は、1人1週間で21リットルです。普通のミネラルウォーターは賞味期限が1〜2年ほどで、備蓄専用の保存水は加熱殺菌などの処理で5年持ちます。置きっぱなしにする分は保存水、普段飲んで入れ替える分は普通の水、と分ける「二段構え」が無駄のないやり方です。
携帯トイレを比べる

1. BOS非常用トイレセット 50回分(クリロン化成)
- 価格の目安:楽天市場・Amazonで4,950円から(メーカー直販の限定パッケージ)。通常版は5,500円前後。1回あたり約99〜110円
- 中身:防臭袋BOS 50枚、凝固剤50袋、汚物袋50枚、便器カバー。15年保存
- 特徴:医療現場向けに開発された防臭素材「BOS」の袋が本体です。使った後もニオイが漏れにくいので、室内に置く前提の家庭備蓄と相性がいい。自宅の便器に汚物袋を被せて使うタイプです
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2. マイレット mini-10(まいにち)
- 価格の目安:10回分で1,970円。1回あたり197円と割高ですが、総額は小さく始められます
- 特徴:10回分ずつの小分けが売りです。「まず試したい」「車にも置きたい」「職場の引き出しにも」という分け方がしやすく、凝固剤は抗菌性。本隊は大箱でそろえて、miniは追加用や携帯用に回す組み合わせも現実的です
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3. サンコー 非常用簡易トイレ R-39(便座タイプ)
- 価格の目安:税込4,680円から(本体、汚物袋と凝固剤5回分付き)
- 特徴:段ボールの組み立て式で、開いて便座を乗せるだけ。耐荷重は約120キロ。折りたたんで収納できます。便器が壊れた、トイレの部屋自体が使えない、という場合の保険です。袋の補充は別に用意します
4. 山善 サッと簡単トイレ
- 価格の目安:モノタロウで税込4,068円
- 特徴:防災士監修。段ボールの便器枠、目隠しポンチョ、トイレ用袋、凝固剤まで全部入った使い切りキットです。1回分としては割高ですが、「何もない所でトイレを作る」一式が1箱で済みます。車や職場の備えに向きます
保存水を比べる

1. サーフビバレッジ 長期保存水
- 価格の目安:5年保存、2リットル×6本で1,248円から(楽天市場、Yahoo!ショッピングの最安水準)。1本あたり約208円
- 特徴:国産の長期保存水で、価格の安さが魅力です。84リットル分そろえても、7ケースで8,700円ほどから。水は量が多いので、単価の差がそのまま総額の差になります
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2. 志布志の自然水 非常災害備蓄用(霧島湧水)
- 価格の目安:5年保存、2リットル×6本。販売店による差が大きく、1,500円台から3,000円台まであります
- 特徴:鹿児島の霧島系の湧水を加熱殺菌した、備蓄水の定番です。シリカを含む軟水で、赤ちゃんのミルクにも使える水準をうたう商品もあります。買うときは1本あたりの価格を比べてください
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3. 富士ミネラルウォーター 富士山麓の保存水
- 価格の目安:5年保存、2リットル×6本で2,916円(送料が別のお店もあります)
- 特徴:富士山麓のバナジウム天然水で知られるメーカーの保存水です。価格は高めですが、水源とメーカーで選びたい人に向きます
4人家族1週間分の、組み立て例

- トイレ:BOS 50回分×3箱で150回分、14,850円から。いきなり全量が重ければ、まず3日分(60回分)を目標にします
- 水:保存水2リットル×7ケースで84リットル。サーフビバレッジなら約8,700円から。残りを普段の水のローリングストックで補う形でも大丈夫です
- 置き場所:水は重いので床に近い場所へ。クローゼットの下段、ベッドの下、玄関の脇に分けると、1週間分でも暮らしを圧迫しません
- 点検:保存水は5年、トイレは15年(BOSの場合)と期限が長いので、大掃除の点検リストに入れておけば十分です
まとめ
- 携帯トイレの必要量は人数×5回×日数。4人家族の1週間分は140回分で、内閣府の調査では備蓄が最も遅れている分野
- 本命はBOS非常用トイレセット50回分(4,950円から、15年保存、防臭袋付き)。小分けのマイレット mini-10は試し買いと携帯用に
- 便器が使えない場合に備えて、便座タイプ(サンコー R-39など)を1つ入れると安心が増す
- 保存水は5年保存が標準。安さのサーフビバレッジ、定番の志布志の自然水、水源で選ぶ富士ミネラルウォーター
- 置き場所は分散、点検は大掃除と一緒。まず3日分から始めて1週間分へ
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