2026年11月5日、大きな情報漏えいが2件、同じ日に発表されました。NTTドコモは最大約30万件、SMBCコンシューマーファイナンスは最大320,118人。どちらも原因は、外部からの不正アクセスです。無印良品のMUJI Cardの件(記事1088)に続く形になりました。
この記事では、両社の公式発表をもとに、漏れた情報の中身の違いと、利用者が今やることを整理します。数字は2026年11月6日時点で公表されているもので、両社とも調査は続いています。

結論:規模は同じくらいでも、漏れた中身が違う
- ドコモは最大約30万件。漏れたのは氏名、住所、生年月日、電話番号など。クレジットカードなどの決済情報が含まれるかは調査中です
- SMBCコンシューマーファイナンスは最大320,118人。運転免許証番号や年収、ローンの保証額まで含まれます。本人確認書類の画像は含まれていません
- SMBC側の対象は、プロミス利用者だけではありません。地方銀行や信用金庫、ネット銀行のカードローンで、同社が保証をしている利用者も対象です
- 利用者がやることは3つ。対象かどうかの確認、なりすまし詐欺への警戒、パスワードの使い回しの解消です。両社とも、現時点で二次被害は確認されていません
ドコモ:最大約30万件、決済情報は調査中
NTTドコモの発表と報道によると、11月4日に「ドコモオンラインショップ」と会員サービス「My docomo」への不正アクセスを確認。11月5日午前1時5分ごろから両サービスの手続きを停止し、緊急メンテナンスに入りました。その後の調査で、メンテナンス開始前の不正アクセスにより、顧客情報が流出したことが分かりました。
- 件数:最大約30万件
- 漏れた情報:氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、連絡先電話番号など
- 調査中の点:クレジットカードなどの決済情報やマイナンバーが含まれるかは調査中。詳細が分かり次第、対象の顧客に個別に連絡するとしています
- 現在の状態:緊急メンテナンスは継続中で、再開のめどは立っていません。メンテナンス開始後の新たな流出は確認されていない、とのことです
ドコモは、流出した情報を悪用してドコモや関係者を装った不審なメールが届く可能性があるとして、不審なメールでクレジットカード情報やパスワードを入力しないよう呼びかけています。
SMBC:最大32万人、免許証番号や年収まで
SMBCコンシューマーファイナンスの公式発表(2026年11月5日)によると、カードローンの保証業務で使うシステムが第三者の不正アクセスを受け、外部に送信されたデータに個人情報が含まれていました。11月2日に検知し、同日中にシステムへのアクセスを遮断した、としています。
- 人数:最大320,118名
- 漏れた情報:氏名、性別、生年月日、住所、自宅と携帯の電話番号、メールアドレス、運転免許証番号、勤務先情報(電話番号、年収など)、契約情報(金融機関コード、顧客番号、保証額、保証開始日など)
- 含まれていないもの:運転免許証などの本人確認書類の画像は含まれていない、と明記されています
- 対象の案内:範囲が特定でき次第、提携先と相談のうえ、メールやSMSなどで個別に案内する予定。現時点で、この件による二次被害は確認されていません
注意したいのは対象の広さです。同社はプロミスの運営会社であると同時に、地方銀行や信用金庫、インターネット銀行などと提携して、カードローンの保証業務を行っています。つまり「プロミスは使っていない」という人でも、自分の銀行のカードローンの保証会社が同社なら、対象になる可能性があります。銀行からの案内も見逃さないでください。
自分が対象か、確認のしかた

- ドコモの利用者:対象の範囲と詳細は調査中です。ドコモからの個別連絡と、公式の発表の更新を確認してください。My docomoはメンテナンス中で使えない時間帯があります
- プロミス、または銀行のカードローンの利用者:SMBCコンシューマーファイナンスと、自分の銀行の両方の案内を確認してください。個別案内はメールやSMSなどで届く予定とされています
- どちらの場合も:「対象かどうか確認してください」という連絡自体を装った詐欺が混ざります。連絡に書かれたURLは開かず、公式アプリや公式サイトを自分で開いて確認するのが安全です
漏えいの次に来るのは、なりすまし詐欺

両社そろって呼びかけているのが、なりすましへの注意です。氏名、住所、生年月日、電話番号がそろって漏れると、犯人は「本物らしい」電話やメールを作れます。SMBC側では、メールアドレスに加えて勤務先や契約の情報まで漏れているので、「あなたの契約の件で」という具体的な話で近づいてくる可能性もあります。
- メールやSMSのURLから、パスワードやカード情報を入力しない
- 電話で暗証番号や確認コードを聞かれても答えない。いったん切って、公式の窓口に自分からかけ直す
- 「今日中に手続きを」と急がせる連絡ほど疑う
あわせてやること:パスワードと明細

- パスワードの使い回しを解消する。特にSMBC側はメールアドレスが漏れています。同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを他のサービスでも使っていたら、そのパスワードは変更してください
- 二段階認証を有効にする。対応しているサービスでは、パスワードだけに頼らない形にしておくと安心です
- カードと口座の明細を確認する。覚えのない利用がないかは、早めに見る習慣が一番の発見装置です。無印良品の件(記事1088)でも書いた通りです
まとめ
- 2026年11月5日、ドコモ(最大約30万件)とSMBCコンシューマーファイナンス(最大320,118人)の情報漏えいが相次いで発表された
- ドコモで漏れたのは氏名、住所、生年月日、電話番号など。決済情報が含まれるかは調査中
- SMBCでは運転免許証番号、年収、保証額まで漏れた。本人確認書類の画像は含まれていない
- SMBCの対象はプロミス利用者だけでなく、提携する銀行などのカードローン利用者も含む
- 両社とも二次被害は現時点で未確認。対象者には個別に案内される予定
- 利用者の備えは、対象確認、なりすまし詐欺への警戒、パスワードの使い回し解消の3つ
あわせてどうぞ。
SMBCコンシューマーファイナンス(公式発表)
ケータイ Watch