2026年11月も、値上げの月になりました。帝国データバンクの調査では、11月に値上げされる飲食料品は1,477品目。前年11月の150品目と比べると、約10倍の規模です。さらに電気料金は、大手電力10社のうち7社で、11月使用分が過去最高になりました。
「また上がった」で終わらせず、何が、どれだけ、なぜ上がったのかを公式の調査と各社の発表をもとに整理しました。あわせて、家計側でできる守り方もまとめます。数字は2026年11月6日時点で公表されているものです。

結論:食品は調味料が中心、電気は「補助の終了」が効いた
- 食品は1,477品目。最多は調味料の644品目で、キユーピーのマヨネーズやドレッシングも対象です。1回あたりの平均値上げ率は17%でした
- 電気料金は大手7社で過去最高。国の補助(値引き)が9月使用分で終わったことが大きく、単価そのものの値上げとは別の話です
- 外食も動きました。「値上げしない主義」だったサイゼリヤが値上げに踏み切り、ミラノ風ドリアは320円に
- 家計の守り方は2つ。日持ちする食品は「使い切れる量」の買い置き、電気は使い方の見直し。政府の電気・ガス支援は12月から再開される方針と報じられています
食品1,477品目、最多は調味料の644品目

帝国データバンクが2026年10月30日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると、11月の飲食料品の値上げは合計1,477品目でした。単月の品目数としては3か月ぶりに3,000品目を下回り、同社は「大規模な値上げラッシュは一服した」としています。ただし、11月としては2022年以降で2番目に多い水準で、前年同月(150品目)の約10倍です。一服とはいえ、水準そのものは高いまま、と読むのが正確です。
- 調味料:644品目(最多)。キユーピーは11月1日出荷分から、マヨネーズやドレッシング、パスタソースなど224品目を約3%から25%値上げしました
- 酒類・飲料:417品目。アサヒ飲料の三ツ矢サイダー、伊藤園の健康ミネラルむぎ茶などが対象です
- 加工食品:275品目。魚介の缶詰などが含まれます
- 2026年の累計は2万327品目。2年連続で2万品目を超えました。値上げの要因は「原材料高」が91.7%で最多とされています
今回の中心は、毎日使う調味料です。1品ごとの上がり幅は小さく見えても、買い物のたびに積み重なる種類の値上げなので、家計の体感は品目数の印象より重くなります。
電気料金も過去最高、理由は補助の終了

電気料金も上がりました。11月使用分では、大手電力10社のうち7社で、標準的な家庭の料金が過去最高を更新する見込みと報じられています。報じられた標準モデルの数字は、東京電力で9,738円(10月使用分から約177円増)、中部電力で9,647円(同1,492円増)、東北電力で9,807円(今の制度になった1996年以降で最高)です。
ここで大事なのは理由です。今回の増加の中心は、電気そのものの単価改定ではなく、国の補助の終了です。夏の間続いていた電気・ガス料金の支援(電気は1キロワット時あたり3.5円、都市ガスは1立方メートルあたり14円の値引き)が、9月使用分で終わりました。10月使用分、つまり11月に届く請求から値引きがなくなった分、請求額が増えています。「使っていないのに増えた」と感じたら、それはこの値引きの終了が理由の可能性が高いです。
なお、政府は電気・ガス料金の支援を12月に前倒しして再開し、3か月で7,000円程度を引き下げる方針と報じられています。11月の請求は重いままですが、冬の途中で少し戻る見通しです。
外食もついに、サイゼリヤが値上げ
象徴的だったのがサイゼリヤです。「値上げしない主義」を掲げてきた同社が値上げに踏み切り、名物のミラノ風ドリアは320円になりました(TBS NEWS DIGの報道)。1品30円、20円の積み重ねでも、外食チェーンがそろって動く局面に入ったことが分かります。
食品、電気、外食。11月の値上げは、暮らしの固定費と変動費の両方に広がった月だった、というのが全体像です。
家計の守り方:買い置きと電気の使い方

- 調味料と飲料は「使い切れる量」の買い置きを。値上げの中心が日持ちする調味料なら、特売のときに無理のない範囲で買い置くのは有効です。ただし、買いすぎは期限切れのもとです。わが家では、備蓄の点検と一緒に棚卸しをして、期限の近いものから使う順番を決めています
- 電気は「使い方」の見直しが効きます。今回の増加は値引きの終了分なので、節電の効果がそのまま請求に返ります。暖房の設定温度を1度下げる、電気ヒーターとエアコンを使い分ける、フィルターを掃除する。地味ですが、この積み重ねが効く局面です
- 料金プランの乗り換えは、請求の内訳を見てから。12月から支援が再開される方針なので、慌てて契約を変える前に、まず今の請求の「何が増えたか」を確認するのが先です
日持ちする調味料の買い置き先は、こちらでも探せます。
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待機電力を切る節電タップのような小さな道具も、入り口としては手軽です。
まとめ
- 2026年11月の食品値上げは1,477品目(帝国データバンク調査)。前年同月の約10倍で、平均値上げ率は17%
- 分野別では調味料644品目が最多。キユーピーはマヨネーズなど224品目を3〜25%値上げ
- 電気料金は大手7社で過去最高。中心は国の補助(値引き)が9月使用分で終わったこと
- サイゼリヤも値上げし、ミラノ風ドリアは320円に。外食にも広がった
- 政府の電気・ガス支援は12月から再開の方針(3か月で7,000円程度の引き下げと報道)
- 家計の対策は、調味料などの使い切れる買い置きと、電気の使い方の見直し
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