2026年11月2日、政府の災害対応の司令塔として「防災庁」が発足しました。そして初代の細野豪志防災大臣は、その発足の日に「事前防災徹底のための緊急要請」を出しました。国民に求めた中心が、水や食料、携帯トイレの備蓄です。「最低3日間、できれば1週間分」という言い方でした。
この記事では、防災庁の公式文書をもとに要請の中身を整理し、1週間分とは具体的にどれだけの量になるのか、数字で確かめます。あわせて、置き場所に困らない始め方もまとめました。数字は2026年11月6日時点で公表されているものです。

結論:要請は「1週間分」。量は想像以上に多い
- 防災庁が発足初日に緊急要請。国民には、水・食料・携帯トイレを「最低3日間、できれば1週間分」備えるよう求めました
- 1週間分の水は、1人で21リットル。500ミリリットルのペットボトルで42本分です。食料は1人21食分
- 4人家族だと、水と食料だけで約125キロという試算もあります。置き場所が最大の壁です
- 現実はまだ途中。3日分以上の備蓄は水で約7割まで広がりましたが、1週間分をそろえている家庭はまだ少数派です
- 始め方は、分散とローリングストック。一か所に山を作らず、普段の買い物で回しながら増やすのが続きます
緊急要請の中身:公式文書は何と言っているか
防災庁が出した国民向けの文書(2026年11月2日付け)には、備蓄についてこう書かれています。「大災害では、すぐに助けが来るとは限りません。最低3日間、できれば1週間分の水や食料を備蓄してください。飲料水は、食事に使うものも含め、一人あたり一日3リットル必要です。また、携帯用トイレやティッシュ、トイレットペーパー等の生活用品も備えておきましょう」。
要請は備蓄だけではありません。国民向けには、住宅の耐震化や家具の固定、ハザードマップや避難場所・避難経路の確認、非常時の持ち出し品の準備、地域の防災訓練への参加も求めています。背景にあるのは、南海トラフ地震や首都直下地震のような「国難級災害」への備えです。なお、これは特定の災害が迫っているという予知に基づくものではなく、「事前防災」を平時から徹底しようという呼びかけです。自治体や各省庁にも点検と取り組みが求められ、年末には進み具合の報告が求められています。
1週間分とは、どれだけの量か

公式の目安「1人1日3リットル」で計算すると、1週間分はこうなります。
- 水:1人で21リットル。500ミリリットルのペットボトルで42本、2リットルなら約10本です。4人家族では84リットル、500ミリリットルで168本になります
- 食料:1人で21食分(1日3食×7日)。水やお湯を注ぐアルファ化米なら21袋です。4人家族では84食分
- 携帯トイレ:1人1日5回とすると、1週間で35回分。4人家族では140回分です
- 重さ:水と食料を合わせて、4人家族で約125キロという試算が報じられています(TBSの特集)。大人2人分の体重に近い重さです
数字を並べると、「そろえよう」という気持ちの前に「置き場所どうする問題」が来るのが分かります。実際、子育て世帯を対象にした調査では、備えが進まない理由として「お金」より「置き場所」が多く挙がったそうです。1週間分は、量との勝負であると同時に、置き場所との勝負でもあります。
現実はまだ途中:3日分は広がり、1週間分は少数派
内閣府の「防災に関する世論調査」(令和7年8月調査)によると、家庭で3日分以上を備蓄している割合は、飲料水で69.8%、食料品で59.8%まで来ています。一方で、携帯トイレ・簡易トイレは27.2%にとどまります。また、民間の調査では、水と食料を「7日分以上」そろえている人は7.5%という結果もあります。
つまり今の日本の家庭は、「最低3日分」はかなり広がってきたけれど、「できれば1週間分」にはまだ届いていない、という段階です。今回の要請は、その先の1週間分まで踏み込んで求めたものだと言えます。
わが家の始め方:分散とローリングストック

- 順番は、まず3日分、次に1週間分。最初から125キロを目指すと挫折します。要請の言い方通り、最低ラインを先に固めるのが現実的です
- 置き場所は一か所にしない。クローゼットの下段、ベッドの下、玄関の脇、キッチンの棚。分散すれば、1週間分でも暮らしを圧迫しません。水は重いので、下段と床置きが基本です
- 食料はローリングストックで回す。普段食べる缶詰やレトルトを少し多めに買い、古いものから食べて買い足す方法です。「特別な非常食」だけで固めるより、期限切れの失敗が減ります
- 携帯トイレを忘れない。世論調査でもいちばん遅れているのがトイレです。断水すれば、水より先に困るのはトイレだと言われます
- 点検は、大掃除や季節の変わり目と一緒に。期限と数量の確認を習慣にすると、そろえた後の維持が楽になります
水と食料のそろえ先は、こちらでも探せます。
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携帯トイレは、人数分の回数をまとめて用意するのが基本です。

まとめ
- 防災庁は2026年11月2日に発足し、初日に「事前防災徹底のための緊急要請」を出した
- 国民には、水・食料・携帯トイレを「最低3日間、できれば1週間分」備えることが求められた。水の目安は1人1日3リットル
- 1週間分は1人で水21リットル(500ミリリットル×42本)、食料21食分、携帯トイレ35回分。4人家族では水と食料で約125キロの試算
- 内閣府の世論調査では、3日分以上の備蓄は飲料水69.8%、食料品59.8%、携帯トイレ27.2%。1週間分はまだ少数派
- 始め方は、まず3日分、置き場所は分散、食料はローリングストック、点検は習慣とセットで
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防災庁(公式文書)
TBS NEWS DIG(わたしの防災)