日本の温泉から、太古の地球に生きた微生物の生態系が明らかに

    全体:1月:0週:0日:0

温泉の源泉と海 / Image credit:Fatima Li-Hau

 約23億年前、初期の地球は青緑色の世界というわけではなかった。森林も動物も存在せず、大気中の酸素濃度は現在の約100万分の1という、極めて厳しい環境だった。そんな時代、生命はどのように生き延びていたのだろうか。

 東京工業大学 地球生命研究所をはじめとする研究チームは、古代の海と似た化学的環境を持つ、日本各地の鉄分豊富な温泉を調査した。

 その結果、当時の微生物は、太陽の光ではなく、鉄とわずかな酸素をエネルギー源として活動していたことが明らかになった。

 この発見は、地球の生命がどのように進化してきたかを知る手がかりとなるだけでなく、酸素がほとんどない他の惑星における生命の可能性を探る上でも、重要な意味を持っている。

続きを読む...

▼あわせて読みたい
地球の地磁気と大気中の酸素濃度に強い関連性
太古の昔、地球の海は緑色だった。未来の海は紫色になる可能性も
生命の起源に関する秘密を発見。17億5000万年前に光合成が行われていたことが判明
大量絶滅、カンブリア爆発など、地球内生命体の進化に重要な意味を持つ、かつて起きた8つの大規模イベント
古代の岩石から20億年前の地球は酸素が豊富だったことが判明。真核生物の進化に影響(カナダ・エストニア共同研究)

この記事のカテゴリ:自然・廃墟・宇宙 / 植物・菌類・微生物

引き用元サイト: カラパイア

記事元url: https://karapaia.com/archives/554651.html

 - karapaia , , , , , , , , , ,

推し

新着記事

  1. アンデス山脈に帯状に並んだ5千以上の謎の穴は古代の市場だった可能性
  2. 結婚費用が足りない!スーツに企業のロゴを貼ることで資金を調達した男性
  3. 巨大カボチャ vs 廃車寸前の車、耐久勝負の結末は?
  4. 小さな脳に大きな能力 マルハナバチは「モールス信号」のような光のサインを覚えられる
  5. 火星で水が形成した地下洞窟を特定、地球外生命が潜んでいた可能性
  6. 完成から10カ月後、地滑りによる衝撃的な崩壊が起きた中国の紅旗大橋
  7. テキサス州でハンマーヘッドのコウガイヒルが増殖中、分裂するので切断しないよう注意喚起
  8. 巨大アシカが道路を封鎖!雨に打たれながらその場を離れず車が立ち往生
  9. 人間味が過ぎる!スムーズに歩行し、性別も体型も選べるヒューマノイドロボットが登場
  10. ギザの三大ピラミッドの1つに空洞を発見。隠された第2の入口がある可能性
  11. でかっ!ロケットでかっ!ってなるニューグレンの地上輸送映像
  12. 世界の終わりか?アメリカの大学で銃撃・竜巻・危険物流出警報が立て続けに誤送信
  13. イエローストーンのオオカミとピットブルの間に生まれた8匹のウルフドッグたち
  14. AIが最も理解しやすい言語は?以外にもポーランド語が1位、日本語は15位(26言語中)
  15. AIが最も理解しやすい言語は?意外にもポーランド語が1位、日本語は15位(26言語中)
  16. 1面だけ壁がないインカ帝国の建物の謎。その理由は音響効果にあった
  17. 飲酒運転で事故を起こした男がイケメンすぎるとネットが沸騰
  18. サハラ砂漠の火山に潜むドクロ、NASAが宇宙から撮影した不気味な自然の造形
  19. 臭い靴下でよかった!93歳の飼い主が迷子になった犬と再会
  20. オレンジ色の地衣類が教えてくれる恐竜の化石のありか
  21. 北極海の氷の下で微生物を発見 極限環境で生態系を支える栄養源を生み出す存在
  22. 客が取りに来ない服を着て「はいチーズ!」クリーニング店の老夫婦のツーショットが話題に
  23. アイルランドの森にライオンが出没?その正体は大胆ヘアカットの大型犬だった
  24. ニャンと!生徒のリュックを開けたら中には猫、しかも2匹!
  25. 摂氏49度を超える灼熱のデスバレーで生きる植物が、未来の作物を救う可能性
  26. 時速8万kmで飛来する彗星の破片が爆発、ポルトガル上空に現れた「宇宙の花火」
  27. リスはどうやって埋めたドングリを見つけるのか?驚異の記憶力と窃盗戦略
  28. 注文した荷物だと思って開けたら、中から人間の腕と指が出てきた件
  29. 南極訓練キャンプ中にペンギンたちが押し寄せ、癒されまくる空軍兵たち
  30. 南極の氷河が観測史上最速で崩壊、わずか2か月で半分に縮小
商品が見つかりませんでした。