今日未明の地震で、震度5強を観測した地域がありました。被害の全容はまだこれからですが、こういう朝に改めて考えたいのが「家で火が使えるか」です。停電しても、ガスが止まっても、カセットコンロとボンベさえあれば、お湯を沸かして、パックご飯やレトルトを温められます。
ただし大事なのは、コンロそのものより、ボンベの本数と期限です。公式の目安がはっきり出ている分野なので、数字を確認しながら整理します。

結論:コンロは風に強い1台、ボンベは1人1週間6本
- コンロは「風に強い」タイプを1台。換気で窓を開けた家の中や、避難先・屋外で使う場面があるためです
- ボンベの目安は、1人1週間で約6本(農林水産省の食品ストックガイド)。2人なら12本、4人家族なら24本です
- 期限は、ボンベが製造から約7年、コンロは買い替えの目安が製造から約10年です
- 普段の鍋料理で古い缶から使い、使った分を買い足す「ローリングストック」なら、期限切れを防げます
地震の時、火が使えると何が変わるか
災害で電気とガスが止まると、困るのは明かりより先に「温かい食事」です。備蓄の食品は、パックご飯もレトルトもカップ麺も、ほとんどが「お湯がある前提」でできています。カセットコンロが1台あれば、その前提が成り立ちます。

お湯は、飲み物や食事だけでなく、手や食器の洗浄、殺菌にも使えます。そして何より、温かいものを食べられることは、体力だけでなく気分を支えます。被災した時の食事の差は、そのまま生活の立て直しの早さの差になります。
逆に言うと、コンロがあってもボンベが尽きれば終わりです。だからこそ、備えの中心は「ボンベを何本、どう回すか」になります。
コンロは「風に強い」タイプを1台
防災用に1台選ぶなら、見るポイントは3つです。風に強い構造かどうか、火力が3キロワット前後あるかどうか(お湯が早く沸きます)、保管と持ち運びに便利なケース付きかどうか。この条件で候補になるのが、イワタニの3台です。価格は2026年11月に調べた時点の目安で、販売店によって変わります。
カセットフー 風まるIII(CB-KZ-3)
「ダブル風防ユニット」で、風は通さず空気だけを取り込む構造のコンロです。最大発熱量は3.5キロワット(3,000キロカロリー毎時)と強く、重さは約2.2キロ、キャリングケース付き。家の中でも屋外でも使える、家庭の備えの本命です。価格の目安は5,000円台から8,000円ほどです。
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カセットフー タフまる(CB-ODX-1)
風に強い構造は同じで、こちらは耐荷重20キロと丈夫な作り。大鍋やダッチオーブン(30センチまで)も載せられます。最大発熱量は3.3キロワット、強火での連続燃焼は約75分。キャンプと兼用したい人、大きな鍋でまとめて調理したい人向きです。価格の目安は6,000円台後半からです。
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カセットフー タフまるJr.(CB-ODX-JR)
タフまるの小型版で、重さは約1.6キロ。最大発熱量は2.3キロワットと控えめですが、その分コンパクトで、収納場所が小さい家や、1〜2人暮らしに向きます。こちらも風に強い構造とケース付きです。価格の目安は6,000円台後半からです。
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ボンベの備え方、本数と期限と置き場所

本数の公式の目安は、農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」にある1人/1週間当たり、カセットボンベ約6本です。強火で連続して使うと、ボンベ1本はおよそ66〜75分で空になります(コンロの機種で変わります)。
注意したいのは気温です。イワタニの実験では、気温10度の場合、25度の場合に比べてガスの消費が約1.5倍になっています。寒い時期の被災ほど、ボンベは多めに見積もってください。
期限の目安は、ボンベが製造から約7年です。製造年月は、缶の底に数字で印字されています。コンロ自体も、部品の経年劣化があるため、製造から約10年が買い替えの目安とされています(日本ガス石油機器工業会の案内)。置き場所は、40度未満で湿気の少ない場所。車の中や、コンロ本体のすぐそばは避けてください。

期限切れを防ぐ一番の方法は、ローリングストックです。鍋の日など、普段の食事で古い缶から順に使い、使った分だけ買い足す。これなら、備蓄が常に新しい状態で回り続けます。ボンベは3本パックが買い足しの基本単位です。
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使う時に守ること
最後に、安全の基本です。カセットコンロは便利ですが、使い方を間違えると事故になります。
- 換気をすること。一酸化炭素中毒の危険があるため、テントの中や車の中では絶対に使わず、家の中でも換気しながら使います
- ボンベのカバーを覆うような大きな鍋や鉄板は使わない。熱がこもってボンベが過熱し、爆発の危険があります
- コンロを2台並べて、大きな鍋を載せない。同じく過熱の原因になります
- 使い終わった缶の捨て方は、自治体のルールに従う。穴を開けるかどうかも自治体で違うので、お住まいの地域の案内を確認してください
僕のひとりごと
未明の地震のあと、朝になってから台所の戸棚を開けて、カセットボンベを数えてみました。正直、思っていたより少なかったです。コンロはあるのに、肝心の缶が足りない。これでは備えの半分しかできていませんでした。
考えてみれば当たり前で、コンロはあっても、ボンベが無ければただの箱なんですよね。しかもボンベには7年という期限まである。買って置いて安心、ではないところが、この備えの難しいところです。
僕はこれから、月に一度はカセットコンロで鍋を囲むことにしました。おいしく食べて、古い缶から回していく。それで備えが続けば、一石二鳥だと思っています。
まとめ
- ボンベの備蓄目安は、農林水産省のガイドで1人1週間あたり約6本。寒い時期は消費が増えるので多めに
- コンロは風に強いタイプがおすすめ。イワタニの風まるIII、タフまる、タフまるJr.が候補
- ボンベの期限は製造から約7年、コンロの買い替え目安は製造から約10年。製造年月は缶の底で確認
- 普段の鍋料理で古い缶から使うローリングストックなら、期限切れを防げる
- 使う時は換気が必須。大きな鍋でボンベカバーを覆わない、2台並べない、が安全の基本