
結論から言うと、心配はいりません。今の三菱UFJ銀行のキャッシュカードは、廃止されません。これまで通り使えます。
11月4日に報じられた「キャッシュカード廃止」は、これから新しく生まれる別の銀行の話です。見出しだけを見ると「自分のカードも対象では」と不安になりますが、中身はまったく別です。この記事では、ニュースの正確な中身と、これから私たちが気をつけるべき「便乗詐欺」まで整理します。
結論:変わるのは「新しい銀行」だけ
- カードを発行しないのは、2027年1〜3月に始まる新しいデジタル銀行「エムットバンク」だけ。今の三菱UFJ銀行の話ではありません
- 今のキャッシュカードは廃止されず、そのまま使えます(時事通信)。今日やる手続きは何もありません
- エムットバンクでは、スマホのQRコードでコンビニATMから出し入れする。セブン銀行のATM約2万9,000台から始まります
- 注意すべきは便乗詐欺。「カードが使えなくなります」という電話やSMSが来ても、銀行が暗証番号を聞くことは絶対にありません
ニュースの中身:新しい銀行は「カードなし」で始まる
まず、報道された内容を正確に並べます。
- 対象は新銀行「三菱UFJエムット銀行」:サービス名は「エムットバンク」。三菱UFJフィナンシャル・グループのデジタル銀行で、2026年9月24日に銀行業の免許取得と商号変更が公式に発表されています
- サービス開始は2027年1〜3月頃。この新しい銀行では、キャッシュカードを発行しません。大手銀行系のデジタル銀行では初めての対応です
- お金の出し入れはスマホで:アプリのQRコードを使い、コンビニATMで操作します。まずはセブン銀行のATM全国約2万9,000台(共同通信は約2万8,000台と報道)から始まり、ファミリーマートで置き換えが進む約1万6,000台でも使えるようになる見通しです
- 利息は毎日受け取れるようにする見通し。カード発行のコストを抑えて、その分を金利などのサービス向上に回す狙いです
今の三菱UFJ銀行はどうなるのか

ここが一番大事なところです。時事通信は、はっきりと「三菱UFJ銀行ではキャッシュカードは廃止せず、引き続き利用できる」と報じています。
- 今の口座、今のカード、今の通帳:変更なし。そのまま使えます
- 必要な手続き:ありません。カードの作り直しも、アプリへの移行も不要です
- 三菱UFJ銀行の既存のATMがスマホ出し入れに対応するかは「検討する」と共同通信が伝えています。つまり、既存の銀行の仕組みは段階的に考える段階で、決まった変更ではありません
つまり今回のニュースは、「今の銀行がカードを取り上げる話」ではなく、「新しく作る銀行は、最初からカードを持たない設計にする」という話です。
なぜカードをなくすのか
理由は大きく2つ報じられています。
1つ目は、安全性です。カードと暗証番号だけの認証より、スマホのパスコードやアプリのログインなど複数の認証を重ねるほうが、不正利用に強い。カードをなくせば、カードの盗難やスキミング(カード情報を盗み取る手口)というリスク自体がなくなります。
2つ目は、コストと設計です。カードを作って郵送する費用をなくし、その分を金利などのサービスに回す。エムットバンクは、MUFGの総合金融サービス「エムット」ブランドの中核で、AIによる資産形成のサポートなど、最初からスマホ中心に設計されています。「カードがあって当たり前」という前提を外した銀行、と言えます。
スマホでATMを使う、という仕組み

エムットバンクの詳しい手順はこれから発表されますが、仕組みのイメージはこうです。
- ATMの画面で「スマートフォンで出し入れ」のようなメニューを選ぶ
- スマホの銀行アプリを開いてログインし、QRコードを表示(またはATM側のコードを読み取る)
- 認証が済めば、カードなしで入金・出金ができる
「スマホを落としたらお金も出せないのでは」という心配はもっともです。ただ逆に、スマホにはパスコードや顔・指紋の認証が重なっていて、暗証番号だけのカードより悪用されにくい、というのが銀行側の考え方です。スマホを持つ人にとっては、財布の中身が1枚減る時代が近づいています。
ここからが大事:便乗詐欺に注意してください

大きな制度変更のニュースが出ると、必ずといっていいほど、それに便乗する詐欺が現れます。今回なら、こういう手口が予想されます。
- 「キャッシュカードが使えなくなります。新しい手続きが必要です」という電話やSMS
- 「スマホへの移行手続き」と言って、URLを開かせ、口座番号や暗証番号、カード情報を入力させる
- 「カードを回収します」と言って、訪問や郵送でカードを預かろうとする
守り方はシンプルです。銀行が、電話やSMS、メールで暗証番号やカード情報を聞くことは絶対にありません。URLのリンクから「移行手続き」をさせることもありません。そもそも今回は、今の利用者に必要な手続き自体が存在しません。不安な連絡が来たら、その場で対応せず、公式サイトや店舗、通帳やカードに書かれた公式の連絡先へ、自分から問い合わせてください。
カードとスマホを守る小物3つ
カードの時代もスマホの時代も、「物理的に守る」備えは効きます。
タイプ1:スキミング防止カードケース
カード情報を無線で盗み取る手口への備えです。財布に入れるだけの薄いタイプで十分です。1,000〜2,000円ほど。
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タイプ2:耐火・防水の貴重品ケース
通帳、カード、印鑑をひとまとめに保管するケースです。災害時の持ち出しにもそのまま使えます。2,000〜4,000円ほど。
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タイプ3:スマホのショルダーストラップ
スマホが財布代わりになるほど、落下と置き忘れのダメージは大きくなります。首や肩から下げられるストラップは地味に効きます。1,000〜3,000円ほど。
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まとめ
- 「キャッシュカード廃止」は、2027年開始の新銀行エムットバンクだけの話
- 今の三菱UFJ銀行のカードは廃止されず、そのまま使える。手続きも不要
- エムットバンクはスマホのQRコードでコンビニATMを使う設計。セブン銀行ATMから開始
- 理由は、複数の認証による安全性の強化と、カード発行コストの圧縮
- 「カードが使えなくなります」という連絡は詐欺を疑う。銀行が暗証番号を聞くことは絶対にない
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