超特大のブラックホールが、重力レンズを作り出す巨大銀河の内側に潜んでいた

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2007年に撮影された重力レンズ「コズミック・ホースシュー」。その名の通り馬の蹄鉄のようだ
コズミック・ホースシュー NASA/ESA/Hubble

宇宙には、まるで魔法のような現象が存在する。そのひとつが重力レンズだ。

この重力レンズによって、天文学者たちは通常では観測できないほど遠くの銀河や宇宙の構造を知ることができる。

 その代表的な例のひとつが馬の蹄鉄(ていてつ)型をした「コズミック・ホースシュ」だ。これは、地球から約55億光年先にある巨大な銀河「LRG 3-757」が、さらに奥の銀河の光を歪めて作り出したリング状の像である。

 新たな研究により、LRG 3-757銀河の中心には太陽の360億倍というとてつもない質量を持つ「極超大質量ブラックホール(ultra massive black hole)」が存在することが明らかになった。

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