本当です。11月6日に日本海のズワイガニ漁が一斉に解禁され、翌7日の朝、鳥取市の鳥取港で行われた初競りで、最高級ブランド「五輝星(いつきぼし)」の1枚に、140万円の値が付きました。
去年(2025年)の初競りの最高値は100万円でしたから、それを40万円も上回るスタートです。驚くような金額ですが、そこには「五輝星」というブランドの厳しい条件と、初競りならではのご祝儀相場があります。冬の始まりを告げる軽いニュースとして、今回の初競りの中身をまとめます。

結論:140万円は、鳥取港の「五輝星」1枚の値段
- 最高値は1枚140万円。11月7日、鳥取市の鳥取港の初競りで、最高級ブランド「五輝星」に付きました
- 五輝星は県内3港で計12枚。ほかの港の最高値は、網代漁港13万円、境漁港12万円でした
- 漁は11月6日に解禁。鳥取県の松葉ガニ漁期は、2027年3月20日まで続きます
- 過去には500万円の記録も。2019年の初競りでは、同じ鳥取港で「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録になりました
初競りで何が起きたか
ズワイガニ漁は、11月6日に日本海で一斉に解禁されました。鳥取県では、鳥取港(賀露港)、岩美町の網代漁港、境港市の境漁港の3つの港に、沖合底びき網漁船が合わせて23隻入港し、今シーズン最初の水揚げが行われました。
このうち鳥取港では、午前7時50分から「とっとり松葉がに初競り式」が開かれ、午前8時から、最上級ブランド「特選とっとり松葉がに五輝星」の競りが始まりました。五輝星は県内3港で4枚ずつ、計12枚が認定され、鳥取港の1枚に最高額の140万円が付くと、市場には歓声が上がったそうです。
初競りの価格には、シーズンの始まりを祝う「ご祝儀相場」の意味合いがあります。鳥取県の平井伸治知事は「今年は140万、去年を上回る価格になりました。多分、日本で一番高いカニがここ鳥取から出たんじゃないかな」とコメントしました。鳥取県はカニの季節になると「蟹取県(かにとりけん)」と名乗るほど、カニ推しで知られています。
初日の漁を終えた漁船の船長は、日本海テレビの取材に「まだこれからだと思います。一枚でも多く取って皆さんに食べてもらえたら」と話していました。県では「蟹取県ウェルカニキャンペーン」も展開中で、県内の対象施設に宿泊して応募すると、抽選で旬のカニが当たるそうです。

松葉ガニとは、山陰でのズワイガニの呼び名
「松葉ガニ(松葉がに)」は、成長したオスのズワイガニを山陰地方で呼ぶときの名前です。同じオスのズワイガニでも、水揚げされる地域によって呼び名が変わり、福井県では「越前がに」、石川県では「加能ガニ」と呼ばれます。
身がしっかりと詰まって、上品な甘みがあるのが特徴で、食べ方は茹でがに、焼きがに、かにすきのほか、産地では刺身も親しまれています。鳥取県の今シーズンの漁期は、2026年11月6日から2027年3月20日まで。メスの「親がに」の漁は、12月31日までと短めになっています。
ブランド蟹「五輝星」と、値段の話
「五輝星」は、2015年の漁期に生まれた、とっとり松葉がにのトップブランドです。誰でも名乗れるわけではなく、目利きの人が5つの条件で選別します。

条件は、甲羅の幅(甲幅)が13.5センチ以上、重さが1.2キロ以上、脚がすべてそろっていること、鮮やかな色合い、十分な身入り。このすべてを満たすカニはごくわずかで、出現率は漁期によって0.01〜0.06%ほど。1万枚のうち1〜6枚ほどしかない計算です。
過去の初競りでは、2018年に200万円、2019年には1枚500万円(重さ1.24キロ、甲幅14.6センチ)の値が付き、「競りで落札された最も高額なカニ」としてギネス世界記録になっています。今年の140万円は、その記録には届きませんが、去年の100万円を大きく上回る、幸先のいいスタートになりました。
もちろん、これは初競りのご祝儀価格で、普段の松葉ガニが1枚140万円するわけではありません。ブランドの看板を背負った、年に一度のお祭りの値段だと思ってください。
家で楽しむなら、普通のズワイガニで十分
140万円の五輝星は眺める世界の話ですが、冬の食卓にカニを出すだけなら、通販で買える普通のズワイガニで十分です。冷凍の脚(ポーション)なら鍋に入れるだけですし、茹でガニをそのまま出すのも立派なごちそうです。
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漁期は3月20日までありますから、慌てて買う必要もありません。年末年始のごちそう用に、早めに目星を付けておくくらいが、ちょうどいいと思います。
僕のひとりごと
ニュースで「カニに140万円」と聞いて、正直、目が点になりました。カニ1枚で、軽自動車が買えてしまうような値段です。僕には縁のない世界だな、と思いながら見ていました。
でも、こういうニュースが出ると、「ああ、カニの季節が来たな」と感じます。値段の桁は違っても、冬に一度はカニを食べたいという気持ちは、140万円のカニを競り落とした人と、スーパーの値札を見る僕とで、それほど変わらないのかもしれません。140万円のカニは眺めるだけ。でも、冬に一度はカニを食べておきたい。それが僕の正直な感想です。
今年は年末に、家でかにすきでもしようかと思っています。無理のない範囲のズワイガニを買って、温かい鍋を囲む。それで十分、冬の楽しみです。
まとめ
- 11月6日にズワイガニ漁が解禁され、7日の鳥取港の初競りで「五輝星」1枚に最高値140万円が付いた
- 五輝星は県内3港で計12枚認定。ほかの港の最高値は、網代漁港13万円、境漁港12万円
- 五輝星は、甲幅13.5センチ以上、重さ1.2キロ以上など5つの条件を満たしたカニで、出現率は0.01〜0.06%
- 過去最高は2019年の1枚500万円でギネス世界記録。今年は去年の100万円を40万円上回った
- 鳥取県の松葉ガニ漁期は2027年3月20日まで。家で楽しむなら、通販のズワイガニで十分