
※これはイメージ画像です
2026年のRIZIN大晦日大会は、12月31日に愛知県名古屋市のバンテリンドーム ナゴヤで開催されます。さいたまスーパーアリーナの大規模改修のため、11回続いた大晦日が初めて埼玉を離れます。
そしてメインイベントはすでに決まっています。フェザー級タイトルマッチ、王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)に、20歳の秋元強真(JAPAN TOP TEAM)が挑む一戦です。しかもこの試合、王者にとって「RIZINとの契約で残された最後の1試合」。この記事では、王者の強さの正体、20歳の挑戦者がここに立つまでの道のり、朝倉未来の現在地、他階級の勢力図まで、大晦日を何倍も楽しむための材料を全部並べます。
結論:今年の大晦日は「王者の卒業試験」と「世代交代」の二重の物語
- 王者シェイドゥラエフは20戦全勝。RIZINとPFLの2団体統一王者で、デビューから17連勝までは全試合フィニッシュという異常な記録の持ち主です
- この試合がRIZIN契約のラストファイト。勝てばUFC行きが現実味を帯びる「卒業試験」であり、本人はUFC王者ヴォルカノフスキーへの対戦アピールまでしています
- 挑戦者・秋元強真は20歳、13勝1敗。元Bellator王者ミックスを秒殺し、元RIZIN王者クレベルにも完勝。「格闘技ができなくなってもいい覚悟」で自ら挑戦を直訴して掴んだ大舞台です
- 会場は初の名古屋。追加カードは、本日11月3日17時からの緊急記者会見で発表される予定です
王者シェイドゥラエフ解体:20戦全勝の歩み

シェイドゥラエフは2024年6月にRIZIN初参戦。そこからの登り方が、まず普通ではありません。
- 2024年6月:RIZINデビュー戦で武田光司を1Rにチョークで一本勝ち。続いてフアン・アーチュレッタにも1R腕十字で一本勝ち
- 2024年大晦日:久保優太を完全に圧倒してTKO勝ち
- 2025年5月「RIZIN男祭り」:王者クレベル・コイケに挑戦し、1Rわずか62秒でKO。柔術の鬼と呼ばれたクレベルに、キャリア初のKO負けを与えて王座を奪いました
- 2025年9月 RIZIN.51:初防衛戦でビクター・コレスニックを1R33秒でTKO
- 2025年大晦日:挑戦者・朝倉未来を1R2分54秒、バックマウントからのパウンド連打でTKO。朝倉は担架で退場しました。この時点で17勝全勝、全試合フィニッシュ(6KO・11一本)
- 2026年4月:久保優太との再戦も1RでTKO
- 2026年9月 超RIZIN.5:元Bellator王者AJ・マッキーをテイクダウンとトップコントロールで封じ、判定3-0(30-27×3)の完勝。RIZIN王座の防衛に加えてPFL王座も獲得し、2団体統一王者・20戦全勝となりました
強さの核は、爆発的な踏み込みからのテイクダウンと、トップを取ってからの容赦ないパウンド、そして一本を取り切る関節技・絞め技の精度です。打撃で倒し、寝技で極め、判定に持ち込まれても全ラウンドを取る。穴らしい穴が見当たらないのが、この王者の一番怖いところです。
「RIZINラストファイト」の意味
9月のマッキー戦後、本人と陣営の口から出たのが「RIZINとの契約は残り1試合」という言葉でした。つまり大晦日の秋元戦が、現契約の最後。すでに本人は、UFCフェザー級王者ヴォルカノフスキーとの対戦をSNSで熱望する発言もしています。日本のファンの前に立つシェイドゥラエフを見られるのは、これが最後かもしれない。それが大晦日のメインに、タイトル以上の重みを加えています。
挑戦者・秋元強真:20歳が直訴で掴んだ大舞台

秋元強真はJAPAN TOP TEAM(朝倉未来・海兄弟のジム)の所属で、まだ20歳。プロ戦績は14戦13勝1敗(7KO・2一本・4判定)です。
- 唯一の黒星:バンタム級時代、元谷友貴との王座次期挑戦者決定戦で判定0-3の完敗。この悔しさが、フェザー級での快進撃の起点になりました
- 2025年11月:萩原京平を2RでTKO。打撃の破壊力を知らしめます
- 2026年3月 RIZIN.52:元Bellatorバンタム級王者パッチー・ミックスを2Rわずか37秒、サッカーボールキックでTKO。世界レベルの実力者を秒殺し、一気に名前が広まりました
- 2026年8月 RIZIN.54:前王者のクレベル・コイケに判定3-0の完勝。ただしこの試合で左手を痛め、大晦日に間に合うかが一時は心配されました
そして9月10日、超RIZIN.5のメインでシェイドゥラエフが2団体統一を果たした直後。解説席にいた秋元がリングに上がり、王者に直接こう訴えました。「僕も勝った方がタイトルマッチと言われていた。今後格闘技が出来なくなってもいいくらい覚悟を持って挑むので、大晦日、名古屋ドームでメインでやらせてください」。王者は「契約があと1試合残っている。アキモトと闘いましょう」と応じ、榊原信行CEOがその場で対戦を承諾。日本格闘技のど真ん中で、20歳が自分の試合を自分で決めた瞬間でした。
秋元に勝ち目はあるのか
正直に言えば、下馬評は王者が圧倒的有利です。レスリングの圧力とトップコントロールは、秋元がまだ経験していない強度のはずです。ただし秋元には、一撃で試合を終わらせる打撃と、若さゆえの「失うもののなさ」があります。ミックス戦のような電撃的な入り方を、王者のタックルに合わせられるか。鍵は1Rの入り方と、テイクダウンを切れるかに絞られます。
朝倉未来はいまどこにいる?
昨年の大晦日、王座に挑んで担架で退場した朝倉未来。その後の動向を心配したファンも多いはずです。結論から言うと、2026年9月の超RIZIN.5で、レジェンド青木真也を1R2分39秒でTKOし、復活の狼煙を上げました。
大晦日の名古屋に朝倉未来が出るのかは、この記事の執筆時点では未発表です。対戦相手としてファンの間で待望論が根強いのは、2024年に敗れた平本蓮との再戦。11月3日17時からの緊急記者会見で、追加カードの第一弾が発表される予定で、ここに未来の名前があるかどうかが最大の注目点です。
他階級の勢力図:大晦日の前後に動くもの
- フライ級:神龍誠が6月に扇久保博正を破って勢いに乗り、11月8日のRIZIN.55(LaLa arena TOKYO-BAY)でトニー・ララミーとのタイトルマッチに臨みます。大晦日の前に、まず今週末です
- ライト級:10月のRIZIN LANDMARK 16 in NAGASAKIで、堀江圭功が宇佐美正パトリックを2R TKOで下しました。王座戦線の中心に躍り出ています
- ヘビー級:グランプリの行方も含め、大晦日に大きなカードが組まれる可能性があります
- UFCの日本人:8月のUFC上海大会では、朝倉海が2R KO勝ち、鶴屋怜が1R一本勝ちと、日本人2人が同じ夜にそろってフィニッシュ勝利。RIZIN出身の堀口恭司もUFCで戦っています。「日本の格闘技」はRIZINとUFCの両方で動いています
大晦日大会の基本情報

- 日時:2026年12月31日(木)
- 会場:バンテリンドーム ナゴヤ(愛知県名古屋市)。さいたまスーパーアリーナの大規模改修に伴う変更で、RIZINがこのドームを使うのは初めて
- 決定済みのメイン:フェザー級タイトルマッチ、シェイドゥラエフ(王者)vs 秋元強真(挑戦者)
- 追加カード:11月3日17時から名古屋市内で緊急記者会見を実施し、発表される予定(この記事は会見前に書いています)
観る側から、ほんの少し「やる側」へ
大晦日に向けて気持ちが熱くなったら、観戦のお供と、年明けの「ちょっと始めてみよう」に使える道具を3つ置いておきます。
タイプ1:ボクシング・MMAグローブ
フィットネスジムの体験クラスは、だいたいこの1組から始まります。3,000〜6,000円ほど。
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タイプ2:ホエイプロテイン
格闘家の体づくりの土台は、結局タンパク質です。2,000〜5,000円ほど。
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タイプ3:自宅用サンドバッグスタンド
大晦日の熱をそのまま年明けの運動習慣に。15,000〜30,000円ほど。
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ここからは僕のひとりごと(ファンの本音)
ここまで「解説」として冷静に書いてきましたが、最後にファンとしての本音を書かせてください。選手ごとに分けて書きます。
秋元強真のこと
正直に言うと、僕は「秋元、可哀想な試合になるんじゃないか」と思っています。
シェイドゥラエフは、本当に強すぎます。あの踏み込みの速さ、テイクダウンの圧力、トップを取ってからのパウンド。昨年の大晦日に朝倉未来が担架で運ばれていくのを見た身としては、20歳の秋元が同じことになる絵が、どうしても頭をよぎってしまうんです。
でも、だからこそ見たいんですよね。
秋元は全部分かったうえで、自分から名乗りを上げました。「今後格闘技ができなくなってもいいくらい覚悟を持って挑む」なんてセリフは、普通は言えません。勝ち負けの予想と、応援したい気持ちは別物です。僕は大晦日、一番声を出して見ているのがこの試合だと思います。秋元が第1ラウンドを生き残るだけでも、名古屋のドームが揺れるんじゃないでしょうか。
朝倉未来のこと
朝倉未来については、僕は単純に好きな選手です。
去年の大晦日の負け方は見ていて辛かったし、9月に青木真也を倒して戻ってきたときは、本当に嬉しかった。
ただ、今年の大晦日は「相手が誰になるのか」がまだ分かりません。しかも正直なところ、相手が決まったとしても、その相手がどれぐらいの強さなのか、今の僕には測りかねる部分があります。右手のケガの話もありますし、今の未来は誰とやっても簡単な試合にはならない時期だと思うので、カードが発表されるまでは楽しみ半分、心配半分です。
それでも、大晦日に未来の入場が流れるかどうかで大会の空気は全然違う、というのも本音です。
クレベルと平本のこと
そして、もし組まれたら個人的に一番楽しみなのが、クレベル・コイケと平本蓮の一戦です。
クレベルはシェイドゥラエフに王座を奪われ、朝倉未来にも敗れて、それでも昨年の大晦日にケラモフに勝って戻ってきました。あの寝技の粘りとしつこさは本物です。
対する平本は、朝倉未来を倒した男で、打撃の切れ味は天下一品。寝技のクレベルと、打撃の平本。スタイルが真っ向からぶつかる噛み合わせで、もし発表されたら、大晦日の楽しみがもう一つ増えます。今日の会見で名前が出るか、密かに期待しています。
結局、大晦日の格闘技は「強い者が勝つ」だけではなくて、「あの選手はその後どうなったのか」という物語の続きを見に行くものなんだと思います。今年は名古屋で、その続きを一緒に見ましょう。
まとめ
- 大晦日は12月31日、初のバンテリンドーム ナゴヤ開催(さいたま改修のため)
- メインはフェザー級王座戦、王者シェイドゥラエフ vs 20歳の秋元強真
- シェイドゥラエフは20戦全勝の2団体統一王者。この試合がRIZIN契約のラストファイト
- 秋元はミックス秒殺とクレベル完勝で資格を作り、リング上の直訴で挑戦を掴んだ
- 朝倉未来は9月に青木真也を1R TKOで復活。大晦日参戦は会見で判明する見込み
- 前哨戦として11月8日 RIZIN.55 のフライ級王座戦(神龍誠 vs ララミー)も注目
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