幹細胞から作る人体のスペア「ボディオイド」で医療革命、だが倫理的議論も浮上

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現代の医療研究には深刻な問題がある。それは「人間の生体サンプルの不足」だ。アメリカの科学者らが、この問題を解決する可能性のある新しいアイデアを提案した。それが「ボディオイド」と呼ばれる技術だ。
それは幹細胞を培養し、人体のスペア「ボディオイド(bodyoid)」を作り、献体として供給しようという大胆なアイデアだ。
それは意識も思考もないし、痛みも感じない。純粋に肉体だけの存在だ。この技術が実用化されれば検体を無限に供給できるほか、臓器移植が必要な大勢の患者を救うことができる。
まるでSFのような話だが、この技術が実用化されれば医療研究を大きく進める可能性がある一方で、倫理的な問題も浮上する。
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この記事のカテゴリ:サイエンス&テクノロジー / 人類
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