ノルウェーの洞窟で30種以上の最終氷期の動物が発見される
全体:1月:0週:0日:0

地球では約11万5千年前〜約1万1500年前まで「最終氷期」だった。俗に「氷河期」という言葉を使うときはこの時代を指すことが多い。
広い意味では地球はいまも「氷河期」にあるが、狭い意味では最終氷期は約1万年以上前に終わっており、現在は「完新世」と呼ばれる「間氷期」にある。
最終氷期の中でも比較的温暖だった約7万5千年前に生息していたさまざまな動物の骨が、ノルウェー北部の洞窟の奥から発見された。
合計で46の分類群にわたる動物が確認され、少なくとも33種は具体的な種レベルで同定されており、氷河期の北極圏にこれほど多様な動物が共存していた例は他に類を見ない。
かつてこの場所には氷がなく、湖や川が流れ、海と陸の生態系が交わる豊かな環境が広がっていたのだ。だがやがて氷が戻り、生き物たちは逃げ場を失い、その多くが姿を消した。
今回の発見は、そんな氷河期の北極に存在していた命の営みを垣間見る、きわめて貴重な手がかりとなっている。
▼あわせて読みたい
・北極の冬に異変、スヴァールバル諸島で凍った地面が大規模に融け出す
・地球温暖化なのに冬が寒いのはなぜ?北極の温暖化が冷たい寒気をもたらしていた
・南極の緑化が劇的に進む。過去40年間で植生が10倍以上に増加
・200万年前のDNAから明らかになった北極圏の緑豊かな生態系
・世界最長の渓谷からクレーターまで、グリーンランドの氷の下に隠されている7つの自然の神秘
引き用元サイト: カラパイア
記事元url: https://karapaia.com/archives/537851.html
推し
新着記事
- 5万年前に謎の失踪を遂げた小型のヒト属「ホビット」に何が起きたのか?
- 神への讃歌でハイになる?Z世代が熱狂するバジャン・クラビングとは?(インド)
- ペットたちを置いて自分だけ避難できない!洪水中、屋根の上で29時間とどまった女性
- タトゥイーンのような双子の恒星を公転する惑星の撮影に成功
- タトゥイーンのような双子の恒星を公転する惑星の撮影に成功
- 大気圧の1000万倍で「金」がついに変化、原子の並びが変わる瞬間を観測
- 世界各地に170体。人類を「善き未来」にいざなう廃材で作られた巨大トロルの物語
- ケープペンギン6万羽が南アフリカで大量死。原因は餓死だったことが判明
- こんなモフモフの波にのまれたい!2397匹のゴールデンレトリバーが公園に大集合
- 南極の氷に8ヶ月閉じ込められたロボットが奇跡の生還、貴重なデータを持ち帰る
- AIの安全機能に盲点。比喩や謎かけを使う「詩」で危険な情報を引き出してしまう
- 猫は安心吸収されるのか?ズボン一体型のお尻から入るキャットハウスが誕生してしまう
- ひたすら寝そべり続ける選手権の優勝者が決定、オムツをつけて挑む参加者たち
- なぜワニはカピバラを捕食しないのか?
- 人間は馬の表情から「痛み」を読み取るのに苦労している
- 恒星間天体3I/ATLASの最新画像公開。2つの尾と激しい活動を観測
- デトロイトに「ロボコップ像」が建つ、15年の月日を経て完成
- ここは禁煙じゃい!シロイルカがタバコに火をつけた男性に水しぶきを浴びせる
- 耳の聞こえない犬にお祝いを!覚えた手話でハッピバースデーソングを贈る子どもたち
- その刺身は安全か?極小の針を刺すだけで、魚の鮮度をすぐに判定する新型センサー
- チェルノブイリで発見された放射線を食べる真菌、宇宙利用への実験
- 放射線をエネルギーに変えるチェルノブイリの真菌、宇宙利用へ向けての実験
- 日本のお札に使用される紙の材料の9割は、ネパールから輸入されている
- トノサマガエルはスズメバチに刺されても気にせず食べてしまう。痛みや毒はへっちゃら
- 飼い主が寝ている間に発作を予知した猫。一晩中寄り添い「ふみふみ」で安心させる
- イワシのエラがヒント。マイクロプラスチックを99%除去する洗濯機用フィルターを開発
- 白亜紀の渋谷スクランブル交差点!ボリビアで1万6000以上の恐竜足跡密集地帯を発見
- ヒューマノイド・ホラー、2足歩行ロボットが四つん這いでカサカサ這い回る戦慄の映像
- ノートPCのバッテリー1000個以上と太陽光発電で自宅の電力を8年以上まかなってきた男性
- バーに迷い込んだオットセイの赤ちゃん、トイレに立てこもる事案が発生