大腸菌の遺伝コードを書き換え、どの生命とも異なる合成生物を作成した科学者たち
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地球上のすべての生物は、DNAに記された「遺伝コード」に従って体をつくり、生命活動を維持している。このルールは、生物の種類がどれほど異なっていても基本的に共通している。
ところがイギリスの科学者たちは、あえてその普遍的なルールを書き換え、まったく新しい遺伝コードで動く合成生物を生み出すことに成功した。
彼らが設計したのは、大腸菌の遺伝子を根本から作り替えた「Syn57」と呼ばれる合成株だ。
この生物は、従来すべての生物が使っている64種類の遺伝コードのうち、7種類を使わずに生きている。自然界には存在しない、まさに人工の遺伝ルールで動く合成生物を誕生させたのだ。
この成果は、生命が使用する遺伝情報の仕組みが、人為的に再構成可能であることを示したものである。
この合成生物は、非天然アミノ酸の導入やウイルスへの耐性といった応用の可能性も期待されており、合成生物学の実用化に向けた重要な一歩となる。
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引き用元サイト: カラパイア
記事元url: https://karapaia.com/archives/546070.html
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