
※これはイメージ画像です
テレビのミステリー番組で、田中角栄元首相のロッキード事件が取り上げられていました。昭和最大級の疑獄事件として有名ですが、「アメリカにはめられた」という陰謀説まであるのをご存じでしょうか。
この記事では、ロッキード事件の概要、根強く語られる陰謀説、そして田中角栄という人物と名言まで、まとめて分かりやすく紹介します。
ロッキード事件とは?
ロッキード事件は、アメリカの航空機メーカー「ロッキード社」が、自社の旅客機を日本に売り込むために、日本の政財界へ多額の賄賂を贈っていた事件です。
事件の発覚
1976年2月、アメリカ上院の公聴会で、ロッキード社が旅客機「トライスター」を売り込むために各国に工作資金をばらまいていたことが明らかになりました。その中に日本も含まれていたことで、日本中が大騒ぎになります。
お金の流れは3つのルート
| ルート | 内容 |
|---|---|
| 丸紅ルート | 商社の丸紅を通じて政治家へ。田中角栄が約5億円を受け取ったとされたのがこのルート |
| 全日空ルート | トライスターを導入した全日空を通じたお金の流れ |
| 児玉誉士夫ルート | 右翼の大物・児玉誉士夫への資金。最も大きなお金が流れたとされるルート |
元首相の逮捕
1976年7月、田中角栄は受託収賄などの容疑で逮捕されます。元総理大臣が逮捕されるという前代未聞の出来事に、世間は大きな衝撃を受けました。
裁判の行方
1983年の一審判決は懲役4年・追徴金5億円の有罪。控訴審でも有罪となりましたが、最高裁に上告している最中の1993年に田中角栄が亡くなり、本人に対する裁判は打ち切りとなりました。
流行語にもなった事件
国会の証人喚問で関係者が繰り返した「記憶にございません」は流行語になりました。また、賄賂の領収書に「ピーナッツ」と書かれていたことも有名なエピソードです。
「アメリカにはめられた」陰謀説とは?
ロッキード事件には、「田中角栄はアメリカの怒りを買って失脚させられた」という陰謀説が根強くあります。
なぜアメリカに狙われたと言われるのか
1. 独自の資源外交
1973年の石油ショックのあと、田中角栄はアメリカ系の石油メジャーを通さず、中東・ソ連(シベリア開発)・フランス・オーストラリアなどから石油やウランを直接確保しようと動きました。これがアメリカの「虎の尾を踏んだ」と言われています。
2. アメリカより先に日中国交正常化
1972年、アメリカより先に中国と国交を結んだことで、当時のキッシンジャー米国務長官の不興を買ったという説があります。
3. 陰謀説の原点
ジャーナリストの田原総一朗さんが1976年に発表した記事「アメリカの虎の尾を踏んだ田中角栄」が、この説を広めたきっかけとされています。
陰謀説の根拠とされるポイント
1. 資料の「誤配」
ロッキード社の内部資料が、本来の宛先ではなく米上院の小委員会に誤って届いたことで事件が発覚した、という経緯が「出来すぎている」と言われます。
2. 異例の捜査手法
ロッキード社幹部のコーチャン氏らに免責を与えて証言を取る「嘱託尋問」が行われましたが、のちに最高裁(1995年)がこの証言の証拠能力を否定しました。
3. 本命は別にあった?
最も大きなお金が流れたのは児玉誉士夫ルートで、こちらには自衛隊の対潜哨戒機P-3Cの導入が絡んでいたとされます。しかし児玉ルートは解明されないまま終わり、「本命を隠すために田中角栄に焦点が当てられたのでは」という見方もあります。
陰謀説に否定的な見方
一方で、ロッキード社はオランダ・イタリア・西ドイツなど各国で同じように賄賂を贈っており、日本だけを狙った工作ではないという指摘もあります。
また、近年の研究(春名幹男『ロッキード疑獄』など)では、「キッシンジャーが田中角栄を嫌っていたのは事実だが、アメリカが田中を失脚させるために仕組んだ証拠は見つかっていない。むしろ隠されたのはP-3Cの方ではないか」という見方が示されています。
つまり、「アメリカが意図的に田中角栄を潰した」という説は今も証拠がありません。ただ、「本当の闇は別のところにあったのでは」という部分は、今も真剣に議論されているテーマです。
田中角栄とはどんな人物?
田中角栄(1918年〜1993年)は、学歴なしから総理大臣まで上り詰めた、戦後政治で最もドラマのある人物の一人です。
生い立ちから政界入りまで
新潟県の農村に生まれ、学歴は高等小学校卒。15歳で上京し、働きながら建築を学びました。若くして土建会社を立ち上げて成功し、1947年に28歳で衆議院議員に初当選します。
異例のスピード出世
| 年 | 年齢 | 出来事 |
|---|---|---|
| 1947年 | 28歳 | 衆議院議員に初当選 |
| 1957年 | 39歳 | 郵政大臣に就任 |
| 1962年 | 44歳 | 大蔵大臣に就任 |
| 1972年 | 54歳 | 内閣総理大臣に就任 |
| 1974年 | 56歳 | 金脈問題で退陣 |
| 1976年 | 58歳 | ロッキード事件で逮捕 |
| 1985年 | 66歳 | 脳梗塞で倒れる |
| 1993年 | 75歳 | 死去 |
議員立法(議員自ら法律を作ること)を30本以上成立させ、道路や住宅などのインフラ整備に力を入れました。学歴のない叩き上げの首相として「今太閤(いまたいこう)」と呼ばれ、国民的な人気を集めました。
総理大臣としての実績
1. 日中国交正常化
首相就任からわずか2か月ほどで北京を訪問し、中国との国交を結びました。
2. 日本列島改造論
新幹線や高速道路で地方と都市を結ぶ構想を打ち出しました。ただし土地投機で地価が急上昇し、石油ショックも重なって「狂乱物価」と呼ばれるインフレを招きました。
3. 金脈問題で退陣
1974年、立花隆さんの雑誌記事「田中角栄研究」で資金集めの実態が追及され、約2年半で退陣しました。
逮捕後も「闇将軍」として君臨
ロッキード事件で逮捕され自民党を離れたあとも、田中派は最大派閥のまま。首相になれない代わりに、裏で総理を選ぶほどの力を持ち「闇将軍」と呼ばれました。
しかし1985年、側近だった竹下登さんが独立の動きを見せた直後に脳梗塞で倒れ、政治的な影響力を失います。そして1993年、75歳でこの世を去りました。
人物像
頭の回転の速さと行動力から「コンピューター付きブルドーザー」と呼ばれました。官僚の名前や経歴、家族の誕生日まで覚えていたという記憶力で、人心掌握の天才とも言われています。
一方で、お金で政治を動かす「金権政治」の象徴とも言われ、評価は今も大きく分かれます。娘の田中真紀子さんも政治家となり、外務大臣を務めました。
田中角栄の有名な名言
「よっしゃ、よっしゃ」
陳情に来た人の話を聞き、その場で引き受けるときの口ぐせ。豪快な決断力の象徴として知られています。
大蔵大臣就任時のあいさつ
44歳で大蔵大臣に就任した際、エリート官僚たちを前に「自分は小学校卒だが、できることはやる、できないことはやらない、責任はすべて自分が負う」という趣旨のあいさつをしました。この言葉で、学歴エリートの官僚たちの心をつかんだと言われています。
「政治は数、数は力、力は金」
金権政治を地で行く、田中角栄らしい現実主義を表した言葉として知られています。
「結論を先に言え。理由は3つまでにしろ」
部下に報告を求めるときの指示として伝えられている言葉です。今でもビジネス書などでよく引用される、仕事術としても有名な一言です。
まとめ
ロッキード事件は、元首相の逮捕という衝撃的な結末だけでなく、「アメリカの陰謀説」や「解明されなかった児玉ルート」など、今も謎が残る事件です。
そしてその中心にいた田中角栄は、「庶民の味方の天才政治家」と「金権政治の象徴」という、真っ二つの評価を持つ人物でした。ミステリー番組で取り上げられるのも納得の、昭和を代表するドラマのある人物ですね。
僕のひとりごと
昔は田中角栄なんて、正直なところ、ほとんど関心がなかったwww
「昔の総理大臣でしょ?」くらいの認識で、名前を聞いても「ああ、そんな人いたねぇ~」程度。ところが最近、テレビやYouTubeを見ているうちに、なぜか田中角栄という人物が気になり始めてしまった!
そして、いろいろ知れば知るほど……
もう、驚きの連続であるwww
学歴だけで人を判断するのは間違いだと分かっていても、田中角栄の人生を知ると、その言葉の意味を改めて考えさせられる。
小学校卒業という学歴から、ついには日本の総理大臣にまで上り詰めた男! まさに漫画や映画の主人公でも、ここまでの人生を描いたら「ちょっと話ができすぎじゃない?」と言われそうなレベルであるw
しかも、難しい話を分かりやすく伝える力、人を引きつける話術、行動力、そして人情味あふれるエピソードまである。
そりゃあ「今太閤」と呼ばれたのも分かる気がする。
もちろん、ロッキード事件など、決して良い話ばかりではない。功績だけでなく、疑惑や批判も含めて知ることが大切なんだろうね。
それにしても不思議なものだ。
昔はまったく興味がなかった人物なのに、今になってテレビやYouTubeを見ていると、次から次へと知りたいことが出てくる!
気がつけば、動画を1本見るつもりが、関連動画を次々と見てしまう始末www
歴史の勉強なんて学生時代は眠くなるだけだったのに、今になって自分から調べているんだから、人間って分からないものだw
これからも、知らなかった歴史や人物をどんどん知っていきたい!
ただし、YouTubeのおすすめ動画には要注意!
気がついたら深夜になっていて、田中角栄どころか自分の人生まで考え始めているかもしれないからねwww
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