
みなさんは、未来の終わりについて考えたことはありますか。実は今から数十年も昔に、大真面目な科学雑誌で人類の滅亡日を計算した研究者がいました。
今回は、少しゾッとするけれどどこか面白い、そんな過去の予測の真相に迫っていきたいと思います。
何が起きた?
時は1960年、権威ある科学研究誌『Science』に一本の驚くべき論文が掲載されました。アメリカの物理学者であるハインツ・フォン・フェルスター氏らが発表したもので、その内容は世界中に大きな衝撃を与えました。
彼らの計算によると、人類の人口はこのまま増え続け、2026年11月13日の金曜日についに無限大に達するというのです。そうなれば、地球上のスペースが完全になくなり、人間同士が押しつぶされる「圧死」によって自滅してしまうという予測でした。
まじめな科学者たちが導き出したこの不気味な未来図は、単なるジョークではなく、緻密な数式に基づいたものでした。そのため、当時の人々にとっては無視できない不気味なニュースとして受け止められたのです。
驚きポイント
この予測の最も興味深いところは、発表からしばらくの間、実際の人口増加のペースと驚くほどピタリと一致していた点にあります。まるで計算通りに人類が増えているかのようなデータが示され、多くの研究者が議論を交わしました。
真面目な科学の舞台で、人類がパンクして消滅するというSFのようなシナリオが真剣に語られていたというのは、なんだか不思議なロマンを感じさせますよね。さらに、その「運命の日」がまさに今私たちが生きている時代に設定されているというのも、タイムカプセルのような不気味さがあります。
とはいえ、もちろんこれは人口増加が永遠に加速し続けるという極端な仮定に基づいたモデルでした。現実の社会では、時代とともに人口増加のペースは緩やかになっていくため、この通りの未来がやってくるわけではありません。
豆知識
フォン・フェルスター氏らが使ったのは、人間が爆発的に増える仕組みを数学的にシミュレーションする手法でした。1960年当時としては最先端の計算でしたが、社会の変化や資源の限界といった複雑な要素までは完璧に予測できませんでした。
科学の世界では、時々とんでもない仮説や極端な予測が飛び出し、人々の知的好奇心を刺激してくれます。今回のような未来予測の歴史を振り返ってみると、科学者たちのユーモアと真剣さが入り混じった情熱が伝わってきて面白いですよね。
2026年のその日が来ても、満員電車で身動きが取れなくなることはあっても、人類が地球から押し出されることはなさそうなので安心してください。