シーズン1にハマったら、やっぱり気になって、これも見てしまいました
少し前に、ドラマ『沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~』の感想を書きました。最初は何気なく見始めたのに、どんどん面白くなって、すっかりハマってしまった、という話です。
あれだけハマってしまうと、当然こうなります。続きが気になって、映画『沈黙の艦隊 北極海大海戦』も見てしまいました。
これは「シーズン2」と呼びたくなる続編ですが、正確には劇場映画の第2作です。2025年9月に公開された映画で、シーズン1の物語の続きが描かれます。
結論から言うと、シーズン1で感じた面白さはそのままに、舞台は東京湾から北極海へ。スケールも緊張感も、さらに大きくなっていました。
この記事では、ざっくりしたあらすじとキャスト、興行収入などの数字と一緒に、僕が見た感想を語っていきます。まだ見ていない方は、シーズン1の記事と合わせて読んでもらえるとうれしいです。
そもそも『北極海大海戦』ってどんな話? ざっくりあらすじ
※ここから先は物語の大まかな流れに触れます。核心の結末は避けますが、軽いネタバレはあります。シーズン1の展開にも触れるので、未見の方はご注意を。
東京湾大海戦でアメリカ第7艦隊を圧倒した、独立戦闘国家「やまと」。艦長・海江田四郎(大沢たかお)は、国連総会に出席するため、ニューヨークへ針路を取ります。
冷たい北の海を、モーツァルトを響かせながら進む「やまと」。しかし、アメリカとロシアの国境線であるベーリング海峡に差しかかったとき、一隻の潜水艦が背後に迫ってきました。
それは、ベネット大統領が送り込んだ、「やまと」の性能をはるかに上回るアメリカの最新鋭原潜。「核テロリスト やまと を撃沈せよ」という命令を受け、流氷の浮かぶ極寒の北極海で、潜水艦同士の激しい魚雷戦が始まります。
そして時を同じくして、日本では衆議院の解散総選挙が行われていました。「やまと」支持を表明した竹上登志雄首相(笹野高史)は、選挙の結果と「やまと」の運命を重ね合わせるように、固唾を飲んで見守ります。これが原作でも大きな話題になった「やまと選挙」です。
海の底の魚雷戦と、日本の選挙戦。ふたつの戦いが同時に進む、息の詰まる物語です。
数字で見る『沈黙の艦隊 北極海大海戦』
このサイトらしく、数字の話もしておきましょう。
公開は2025年9月26日、上映時間は132分。興行収入は11.5億円を突破しました。
シリーズを振り返ると、2023年の映画第1作が興行収入13.4億円、2024年のドラマ・シーズン1は、Amazon MGMスタジオが日本で手がけた作品の中で国内視聴数歴代1位を記録したと報じられています。
そして、本作の公開後には、原作の最後まで描く続編の制作も発表されました。ここまで来たら、最後まで見届けるしかありません(笑)
なお撮影には、邦画で初めて海上自衛隊の潜水艦部隊の協力で実物の潜水艦が使われているそうです。その「本物感」も、このシリーズの迫力の源だと思います。
シーズン1に続いて、ここが面白かった
理由1:格上の敵との北極海の魚雷戦
本作最大の見どころは、やはり北極海での潜水艦同士の戦いです。
相手は「やまと」の性能をはるかに上回る、アメリカの最新鋭原潜。シーズン1では「やまと」が相手を圧倒する場面が多かっただけに、今回は「やまと」が追われる側です。
しかも海の上は流氷だらけ。逃げ場の少ない氷の下で、音だけを頼りに探り合う。魚雷が近づく音がするたびに、こちらまで息を止めてしまいます。
「格上の敵に、知恵と操艦でどう勝つのか」。この構図が、シーズン1以上にハラハラさせてくれました。
理由2:静かな海に響くモーツァルト
印象に残っているのが、「やまと」がモーツァルトを流しながら潜航する場面です。
死と隣り合わせの極寒の海で、艦内にはクラシック音楽が流れている。この不釣り合いな静けさが、海江田という男の得体の知れなさを、また一段と深くしています。
派手な爆発シーンよりも、こういう「静けさ」の場面の方が、後から思い出してじわじわ効いてくる。シーズン1で感じた魅力は、本作でも健在でした。
理由3:「やまと選挙」という、もうひとつの戦い
本作は、海の戦いだけではありません。日本では「やまと」への支持を問う総選挙が行われます。
海江田の行動を、国民がどう受け止めるのか。竹上首相は、自分の政治生命を「やまと」に賭けています。開票を待つ時間の緊張感は、海の魚雷戦とはまた違う種類のハラハラです。
原作の連載当時、この「やまと選挙」はテレビで特番が組まれるほど話題になったそうです。「もし自分の国に、こんなことが起きたら、自分はどう投票するのか」。見ながら、つい考えてしまいました。
理由4:キャストがそのまま続投している安心感
大沢たかおさんの海江田はもちろん、上戸彩さんの市谷キャスター、中村蒼さんの山中副艦長、笹野高史さんの竹上首相、江口洋介さんの海原官房長官と、シーズン1の顔ぶれがそのまま帰ってきます。
続編ものは、出演者が変わると世界に入り直すのが大変ですが、本作はその心配がありません。シーズン1の最終話の熱量のまま、スッと物語に入っていけました。
新しく加わった津田健次郎さんたちの存在感も含めて、シリーズとしての「積み重ね」を感じられる一作です。
主要キャスト
| 役名 | キャスト | どんな人物? |
|---|---|---|
| 海江田四郎 | 大沢たかお | 独立戦闘国家「やまと」の元首で、原潜シーバット改め「やまと」の艦長。国連総会出席のためニューヨークへ向かう。主演とプロデューサーを兼任。 |
| 市谷裕美 | 上戸彩 | ニュースキャスター。「やまと」と選挙の行方を、報道の現場から追い続ける。 |
| 山中栄治 | 中村蒼 | 「やまと」の副艦長。北極海の死闘で、海江田を支える右腕。 |
| 大滝淳 | 津田健次郎 | 本作から新たに登場する人物。物語に新しい風を入れる存在。 |
| 竹上登志雄 | 笹野高史 | 内閣総理大臣。「やまと」支持を表明し、総選挙で国民の審判を受ける。 |
| 海原渉 | 江口洋介 | 内閣官房長官。危機の中で冷静な判断を下し、政権を支える。 |
公開日
2025年9月26日(配給:東宝) 監督:吉野耕平 上映時間:132分 原作:かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』

僕のひとりごと:ここまで来たら、最後まで付き合います
シーズン1で「十分満足した」はずだったのに
シーズン1を見終わったとき、僕はかなり満足していました。「いいドラマだったなあ」で終われるはずだったのです。
でも、海江田の物語がまだ終わっていないと知ってしまうと、話は別です。ニューヨークに着いたら何が待っているのか、国連で海江田は何を言うのか。気になって、気になって、結局本作も見てしまいました。
そして本作を見終わった今、原作の最後まで続編が作られると聞いて、正直ほっとしています(笑)ここまで付き合ったのだから、結末まで見届けたい。その気持ちがすっかり出来上がってしまいました。
海江田は、どこへ行くのか
シーズン1の感想でも書きましたが、海江田のやっていることの「正しさ」は、いまだに僕の中で決着がついていません。
ただ、本作の選挙の場面を見て思ったのは、海江田一人の物語ではなくなってきている、ということです。国民が選び、世界が動き、海江田自身もその大きな流れの中にいる。
一人の天才の反乱の話が、世界の話になっていく。この広がり方が、このシリーズが長く愛される理由なのだと思います。
まとめ:シーズン1でハマった人は、必ず見てください
『沈黙の艦隊 北極海大海戦』は、シーズン1でハマった僕の期待を、裏切りませんでした。
北極海の魚雷戦の緊張感、「やまと選挙」というもうひとつの戦い、そして静かに進んでいく海江田の物語。132分があっという間でした。
シーズン1を見て気になっている方は、そのまま本作へどうぞ。僕と同じように、「やっぱり気になって見てしまった」となるはずです(笑)
みなさんは、もう見ましたか。海江田の航海、どこまで付き合いますか。
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